幸運な病のレシピ( 1504 )夜:2019年「新発田まつり」 屋台のごちそう達

【 2019/8/27の食事 】

新発田のまつりには屋台がたくさん出る。

のんびり歩いて、美味しそうなものを買って、ビールで一杯である。
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屋台でどて焼を食べることができる。

去年は食べれなかったが、今年は頂いた。
西成に一年近く住んでいた事があり、大阪大好きなのだ。
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小さい頃からお祭りが大好きだった。父の実家も母の実家も街の商店街の中心にあり、遊びに行ったものだ(と思う、ぼんやりとしか覚えていない)。


その頃は、地元の商店の若い跡継ぎが引き、商店の年寄衆が台輪の上に乗っていた。

そのうちに、地元の商店街は破綻して台輪を引く人が足りなくなる。
やがて、地縁も血縁もない若衆が集まり、台輪を引く様になる。移民政策である(笑)。
当然、祭りのときしか会うことのない「支配者(年寄衆)」と「奴隷(若者衆)」である。


父の実家の従兄弟が、年寄衆の態度に怒って台輪に出なくなったのはちょうど1980年代のことである。
一生懸命がんばている若者衆には安い弁当一つで、年寄衆は昼間っから酒のんで偉そうなのだから。
祭り以外での結びつきがあった時代にはそれなりの心使いや、やがて年寄りになった時に自分が役付きになることもあろう。
しかし、地元は祭りを日常の一部に組み込むことはない。


大騒ぎして、TV中継される台輪もそれを引くのはボランティア(笑)である。
単なる地方復興のイベントとなってしまったが、この「まつり」にもそれなりに、今の意味は有るのだろう。

かつて生活の基盤が街にあり、家族が企業の単位で生活のシェルターだった時代はもはや変わった。
街の中で生きていた家族たちが互いに喜びと悲しみを共有する為の「まつり」であった。
その次代を思うと寂しく悲しい感慨が湧いてくる。
既に、街に商店も企業もなく、賑やかだった商店街はシャッターが並ぶだけである。
そしてそれは過ぎ去りしものへの感傷に過ぎない。江戸時代から続く祭だなどと言っても、殿様の道楽だった(笑)。

戦争に若者を送り出した年もあるだろう、命を拾って返ってきた喜びに境内をくぐった夏もあっただろう。
父は既にまつりに興味も持たない90歳である。
時代とともに姿も意味も変わる。そして私達に見える姿はほんの一瞬の光に映し出された影に過ぎない。

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昔は家族で歩いたものだ。
今日は一人で歩いた。
やがて自分の足で歩くこともままならない年令になるのだろうや。

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父の夕食

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「商品化された食事」「政治的に正しい皿の上の栄養学」が『ガンや、認知症、心疾患に循環器、壊疽に肺炎、透析に眼底網膜症、骨阻喪症にリュウマチ痛風膠原病に難病指定、薬で下がる検査値の異常(糖尿痛颶風高血圧に高脂血症)』を生んでいる。
「病(と医者が呼んでいる災厄)」は食事の反映でしかない。

炭水化物は毒ではない、誰もが抗えないほどに魅力的すぎる。食卓は、炭水化物が中心になり、緩慢で直接的な因果関係の見えない欠乏症を生む。
食事作りは面倒だ、私達が作れなくなったのには理由がある。そして僕は毎日素材から食事を作る。



今日の食事が死に方を決める、明日の食事が生き方を決める。
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