父と暮らす:91歳の誕生日に廊下で倒れていた。(2)第一腰椎圧迫骨折と診断、2週間目 2020/2/18〜2020/2/26

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8日目から15日目まで

この時期は随分辛いようだ。背骨が潰れているのだあたり前だ。起こそうとすると随分嫌がる。とにかく痛いから起きたくないという。
ベッドの上で一回体を起こすときが時に痛いようだ。
どうなってもいいから起きたくないという。これは「リハビリと同じだなあ」と思う。エンパワーメント(やる気を出してもらう)が必要である。
僕自身、糖尿病の治療の経験の時に何度もバーンアウト(諦め)に陥った。
考えてみてもらいたい90歳で、治ったところで自分を知るものはいない。まともに何も出来ない。トイレにも行けなくておしっこも尿瓶にするが汚す。
どうすればやる気が出るのだろうか?

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尿瓶にそのくらい溜まっているかを見るようにした、いつもできるだけお茶を置くようにする。
食事はおにぎりのことが多いが、ほとんど食べようとしない。
大便もすることがあり、臭うので換えるがやはり辛い。いつか僕も世話になるから、今のうちに介護の仕事についている人には感謝しておきたい。

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セラミック温風ヒータをつけておくことにした。自動的に止まってくれるので助かる。
部屋が随分温かい感じになる。
掛けるタイプの電気毛布ははだけてしまい寒がっていることが多い。
電気敷き毛布を買ってきてしいた。暖かさが全く違うもっと早く買えばよかった。高さが130の地番安い(1400円)やつで十分だった。

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食べる日と食べない日がある。食べると言っても微々たる量だ。不安になるが自分で食べれなかったら無理に食べさせないほうがいいと思う。
寝ている顔が去年の7月のときと似ている。身体というコロニーの中で生命が何とか生きようとするのだろう。

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この日は今までで一番大変だった。立たせようとすると腰が痛いから嫌だと拒否するのだ。
どんなに言っても嫌がる。そんなに嫌だと言うならばここにはいれない(施設に入って安定剤を飲んで生きなければならない)と脅かすがそれでいいという。
「この骨折は治りはしないが痛くなくなって自分の力で生きることが出来る」と根気よく話す。
「庭を見ながら毎日過ごしながら孫たちの姿を見ていこう。いつか向こうへ行くのだろうが、穏やかに生きてそれからにしよう。」と話した。
僕に掴まってもらい体を起こす。この瞬間が一番つらい。できるだけ早く体を引き上げて、立ち上がる。
背中をなでながらよく頑張ったと一緒に喜ぶ。
多分良くなってきていると思う。以前より僕の腰が痛くない。父が力をかけられるようになったのだろう。僕がなれたのかもしれないが......。

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寝たまま替えられるオシメにすればいいのだろうか?
少し妻と相談する事にしよう。
妻の祖母は寝たきりで10年家にいてなくなったという。妻は実父母の姿を見ているので頼もしい。
家事と同じで基本的に役割は分担していない。僕が出来ない時は妻に頼んでいる。
とは言っても自力では立ち上がれないのでそれは僕がする。

僕が出張のときが困る。

ショートステイなどが必要になるのだろうか?
とは言っても、いつまでもこれが続くわけではない。



来週の月曜日は病院である。


同居と言っても塔屋は違う。少し前にペットカメラを設置した。
アップにしたり、することが出来る。
夜中に電気がついているのもわかるのでそんな時はすぐに行く。
便利なのだが、ネットワークの設定がけっこう大変だ。
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食べたがらなかったら食べなくてもいいと思う。
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随分痩せたし、体が締まってきている。
足首は細くなっていない。生きようとしているのだ。