メタモルフォーゼとしてのフレイル論 父の寛解、私達は「新たな身体のネットワーク」で生きるために再構築(適応=進化)される。マイクロバイオームのトリアージュと考える。

父と母とは、以前から食べれなくなったらそのままにしようと約束していた。
僕も自分で食べたいものを食べることが出来なくなったらもう仕方がないと思っている。

医学関係者(専門家=プロ=病人で商売する連中)は医療拒否と言うかもしれないが、何よりも重要なのは本人の意志である。

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しかし、苦しかった。
何度病院に搬入して点滴や経管栄養、胃瘻をするべきなのかと考えただろうか。
酒が止まらなくなり苦しかった。
このまま父がなくなったら辛いと思った。

父は6月下旬から徐々に動けなくなり、食事も摂らなくなって、げっそりと痩せた。

タバコも吸わなく成り、新聞も見なくなり、段ボール箱の始末、洗濯物の取り込みもしなくなっていった。

新聞が読まないままに溜まってきてしまった。

8月の初旬くらいまでが一番ひどく、いつ行ってもまぶたを閉じて話しかけても返事もまともにしなくなっていった。
何日も食べない日が続いてどうして良いか分からなかった。



8/22-24が東京出張で家をあけるので覚悟しなければならなかった。
葬儀場の人や和尚様に相談した。
僕が不在の間に父がなくなったらどうするか妻と相談した。
10月は一週間家をあけるので辛い。


所が突然元気を取り戻しだした。

うちに歩いてきて、親戚の名前を書き出したいから紙をくれという。
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その頃からから徐々に食べ始めた。
毎日の食事と食べ終わった写真を記録している。

最初はヨーグルトとご飯を食べるように成り、卵焼きを作り始めた。
テベなくなったときは目玉焼きを残し始めていたので、バターで揚げるようにオムレツにした。
ミニトマトを一緒に加熱した、ウインナなども食べることがわかった。
魚もいろいろな種類を混ぜ込んで、どれが一番食べるかを見ていった。
昨日からおかずの皿を以前の大きさに戻した。


さっき、webカメラで見るとベッドにいないのでトイレかと思ったが、仏間の電気がついているので行ってみた。
お盆に頂いたゼリーを持っていった。
なんとタバコを吸っている。


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今見返すと自分の意志で食べるものを決めて食べることが重要だと思う。
フレイルというのは重要なプロセスなのだと思う。

臓器不全は全身むらなく起こる。
悪いところを取り替えれば住むというものではない。
身体は数しれない細胞生命がそれぞれ独自に代謝し、様々な生化学物質を間質液に放出する。
おそらく体温の維持がうまくできなくなり、代謝がうまく働かなくなってくるのだろう。
そして、細胞の自死(オートファジー)を促進させる。
分解された細胞は体内というコロニーの水の中を流れ、もっと元気にい細胞はその水を取り込み自分を構築する。
新たな環境に細胞生命が(適応=進化)していくのだ。
見方を変えれば、身体のマイクロバイオームのトリアージュである。
もし、生き延びるところまで行けなかったら、天命である。

おそらく、衰えていく臓器を使って生きていくる身体へとメタモルフォーゼしていくのだ。
そこで重要なのは、何を食べたいのかということである。
「食欲」はどこから来るのだろうか?



点滴や経管栄養、胃瘻は細胞の浮かんでいる「水」に嘘の情報を流す。
細胞は周りを流れる水から今の身体の情報を受け取る、
点滴は、あたかも他の臓器が元気であるかのごとく思わせる。
フェイクである。
そして本来死ななければならない細胞は死ねない。
しかし、ネットワークとしての身体は機能しない。

これが、私達の終末の図である。


医者や医療感駅舎の人たちは、少し真面目に考えたほうが良い。
自分の問題なのだ。
生命維持装置に繋がれて、10年を過ごしたいか?
僕はまっぴらだ。

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