父と暮らす:91歳の誕生日に廊下で倒れていた。(3)2020/3/1 夜中に立とうとして転んでいた。父の誕生日プレゼント『いつだって諦めないで精一杯を頑張る』姿

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誕生日に浮かれ。散々飲んで、4時位にのどが渇いて目が覚めた。

父のペットカメラを見ると畳に倒れているではないか

20日前に転んでいて、救急車をお願いした。
圧迫骨折と診断された。

びっくりした。
自分一人で立とうとしたのだ。
飛んでいって起こしておしめを替えた。
身体的には特に何もなかった。

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確実に回復してきている。
自分で立てるかかやってみたのだ。

自分という限界を越えようとするのは子供の特権ではない

私達は自分という限界の中で生きている。
それを越えようとしないのは生まれたままに死ぬようなものだ。

圧迫骨折であんなに痛がっているのに、立とうとしたのだ。
なんとか今の状態で出来ることをしようとする姿には頭が下がる。


よく介護の記録を読んでいると、「いらないことをして困る」という記述がある。

たしかに面倒を掛けられたくはない。
沢山の人を見ている施設で一人一人が自分を試そうとし始めたら大変なことになる。
薬でそんな人を黙らせたいこともわかる。
しかし、誰もがみんな通る道である。
それを忘れてはならない。


僕は介護しているなどと毛頭思う気はない。

身体が衰えていく自分に向き合うことは勇気がいる。
何とか助けになりたい。
僕が苦しんでいた時に助けても合ったのだから今度は僕の番だ。


圧倒的に不利な状況で、何とか生きようとする姿は素晴らしい。
僕はそんな風に生きることが出来るだろうか。


4時位
ベッドから落ちるように降りて、ひざまずくようにして立った。

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オシメを上げて歩く。

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バランスを崩して、尻餅をつくように倒れた。

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テーブルに載せたものが落ちたが、尿瓶はかろうじてそのママであった。

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ガラス割ったりしないでよかった。
『いつだって諦めないで精一杯を頑張る』誕生日プレゼントだ。
5時20分

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ありがとう。
頑張れじいちゃん!