幸運なマユのレシピ(12):食事の生命とは何か、栄養という分析できる物質を重視する栄養学が生活習慣病を生んだ
【 2019/11/2の食事 】
今では、ペットも人間も同じ様に「ドックフード的食事」だ。
商品化された食事は、「薄利多売」であるから、乾燥工程を通った炭水化物が使われる。
なにせ保存が効く上に皆喜んで食べる。
ヒトが食事を作って食べなくなっていくと同時に、残飯も出なくなり、犬も「商品化された食事」を食べる様になった。
余りに当たり前で気が付かなかった。
「ドッグフードの宣伝で、安いドッグフード食べているから犬は生活習慣病になる」とあった。
これってヒトも同じじゃないか(笑)。
そして僕は、父や家族に食事を作るように、マユの食事も作ることにした。
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いちばん大事なことは、生命にとってブドウ糖というのは抗えない魅力がある事だ。
昨今の糖質制限ブームでは、炭水化物が悪であり、「毒」である。
知識がどんなにその恐怖を煽っても、食っちまうのである。
昔は脂肪が「悪」だったが、今は糖質が「悪」である。
あまりの単純さに頭抱えちまう。
世の中は「悪」対「善」で割り切れるものではない。
ちなみにブドウ糖自身は「青酸カリ」のような意味の「毒」ではない。
特定の代謝系を破壊することも、何らかのタンパク質のブロッカーでもない。
強烈な魅力に取り付かれ、本来の仕事をできなくなってしまうのだ。
ブドウ糖は脂肪に代謝されるし、タンパク質はブドウ糖に代謝される。
脂質は効率のいい「炭素と水素」のコンテナであるが鉄道の貨車のようなものだ。
大量に運べるが小回りがきかない。
ブドウ糖は宅急便というところであろうか、戸口まで持ってきてくれるし早いが動物の身体の中では保存が出来ない。
動物の身体は(水を除けば)半分が脂肪で、半分がタンパク質である。
ブドウ糖は筋肉組織(の細胞の中)と肝臓に数百g、体液(血液と間質液)の中に100g程度が存在するだけである。
肥満するしないは代謝傾向の問題であり、あらゆるヒトは炭水化物を食べれば血液内のぶどう糖の量は同じ様に上がる。
しかし、代謝されるために表面上、血糖値は高くならないのだ。
代謝とは、食事を通して取り込まれた「炭素・水素・窒素・その他」の元素が様々な形に変わる姿である。
ブドウ糖は肝臓で中性脂肪に代謝される。
中性脂肪は、胆汁酸に代謝され十二指腸に分泌される。
胆汁酸は象徴から再吸収される。
体内のそれぞれの細胞も脂質をキープするために(脂肪組織ほどではないが)中性脂肪を吸い込む。
細胞膜は脂質から構成されるたに常に取り込み、破壊されたっ細胞の材料(赤血球は一秒間に120万個破壊される)は体液を介して再利用される。
そもそもデンプンは「葉(光合成で太陽を捕まえる)」が「根(光合成ができない)」から水を贖うための通貨なのだ。
根は樹液の中のデンプンを利用して真っ暗な土の中で生命活動を行う。
幹は硬い素材に包まれて高い場所に『葉』を送り上げる。その報酬としてデンプンをもらい年輪を増やす。
ブドウ糖という生命の通貨は異なった形に変わり、世界に適応していく。
その適応を「進化」と呼ぶ方々もいるが、あくまでその環境の中でしか生命が見つけ出した形は有効ではない。
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僕は糖尿病だ。血糖値が上がらない食事を探して、もっと恐ろしいことに気がついた。
その頃までの僕の食事は「うどんや蕎麦、パスタにラザニア、パンにお寿司にご飯が美味しい」食事だったのだ。
血糖値が上がらない食事というのは、表面的でしか無い。
最も重要なことは、食事が「乾燥・濃縮・抽出工程」を通っていないかどうかである。
次の問題は、なぜ社会がそうなったである。
このお話はこちらです(笑)。
masaya50.hatenadiary.jp
この日から作っています。
明日のご飯を夢見ているのか、今日のご飯を思い出しているのか。
「商品化された食事」「政治的に正しい皿の上の栄養学」が『ガンや、認知症、心疾患に循環器、壊疽に肺炎、透析に眼底網膜症、骨阻喪症にリュウマチ痛風膠原病に難病指定、薬で下がる検査値の異常(糖尿痛颶風高血圧に高脂血症)』を生んでいる。
「病(と医者が呼んでいる災厄)」は食事の反映でしかない。
炭水化物は毒ではない、誰もが抗えないほどに魅力的すぎる。食卓は、炭水化物が中心になり、緩慢で直接的な因果関係の見えない欠乏症を生む。
食事作りは面倒だ、私達が作れなくなったのには理由がある。そして僕は毎日素材から食事を作る。
今日の食事が死に方を決める、明日の食事が生き方を決める。
『炭水化物がいらない食卓』はこちら『幸運な病のレシピ 宣言』は[http://d.hatena.ne.jp/masaya50/20170815