幸運なマユのレシピ(1):マユの食事も作ることにしました。家族の食事は僕が作るのだからな。
以前からドックフード業界には言いたいことが有る。ドッグフードの成分表示である。
今うちでマユに食べさせているドッグフードの成分表示を見ると
「タンパク質:30% 脂質13%」
となっている。
残りの57%何なんだろうか?
カロリーに対しての「タンパク質:脂質:炭水化物(糖質)=3大栄養素」の割合である。
どうして、「炭水化物(糖質」を隠しているのだろうか?
隠すということは「やましいこと」が有るのである。
そもそも、この「三大栄養素」+「栄養所要量」というやつが大間違えの元なのだが、致し方ない。
まさに「飢餓と欠乏症に対峙する栄養学」の残滓である。今私達が苦しんでいるのは「飢餓でも欠乏症」でもない。
「商品化された食事」に依存している社会が生み出す生活習慣病とその後に続く災厄である。
大事なことは、細胞生命(マイクロバイオーム)にとっては「ブドウ糖はご馳走」なのだ。
身体というコロニーに多く有れば有るほど嬉しいのだ。
個々の細胞生命にとっては、全体がどうなろうが関係ない。一つ一つのコロニーはそれぞれの環境に適応するために必死に代わり続けていく。
それこそが、私達が「進化」と呼ぶものの本質である。
コロニー(目で見える生命)の姿が変わることは、環境(食事)に対するマイクロバイオーの表現された「延長された表現型」が変わっているということだ。
進化は常に起こる。
生命が成長してやがて老いて死ぬというプロセスこそが、「進化の伽藍」なのである。
同じ環境に於いては、同じ様に生命は適応する。
縄文人が弥生人に淘汰されたのではない。新たな環境に適応して変わったのである。
私達は争うことなく、マイクロバイオームが最も効率のいい「表現型」を見つけてくれる。
「自然淘汰」などという19世紀臭プンプンの仮説は不要だ。
「穀物フリー」と書かれているドックフードも有るのだが読んでみると、「トウモロコシ、小麦、米」を使っていないで「緑豆、じゃがいも」を使っていると書いてある(やはり成分比率の項目から「糖質」は省かれている)。
それでどうなるというのだ。
飼い主の無知と不注意につけ込むのもいい加減にしてもらいたい。
飼い主も雰囲気的に穀物は「家畜の食べ物(コスト安く太らせて高く売る食事)」だからペットにはやりたくないと思う。
だから成分表示に「炭水化物(糖質)」の表示がないと安心するのだ。
しかし、犬の肥満の話はよく聞く。
人の肥満もである。
雑食性の哺乳類の細胞は同じプロトコルで動いている。
ヒトも、豚も、犬も炭水化物を細胞の中で脂質に置き換えて保存する「代謝系」を持っている。
お腹の周りに強く持っている個体はデブになり、内臓の細胞に強く持っていれば異所性脂肪となり、腸肝循環で排出され(再吸収がなければ)ればめでたしめでたしなのだ(笑)。
とにかく炭水化物の代謝は複雑だ。
そして、炭水化物抜きで満腹になるにはコストがかかる。
商品化された食事には最適なアイテムである。
よく、ご飯に味噌汁かけた残飯をドッグフードに変えたから犬は長生きだという。
犬を長生きさせたかったら、去勢してドッグフード食わせろという。
しかし、僕が小さい頃に飼っていた犬は「フェラリア」「難産」で死んだ。
部屋から一歩も出なかった去勢したマルチーズは13歳まで生きた。
ドッグフード以外に犬を長生きさせた原因は有る。
犬を愛玩物としてみるか、自分を映し出す友人としてみるかである。
去勢(象徴的な意味でですよ)されて、決まった「健康に良い食事」で生きているのはペット達だけではない。
妻が、ものすごくきれいなwebを見て、いま食べさせているドッグフードより高額なものにしたいという。
そこでこの話をした。
きれいなwebページはカネがかかる。
どうやってその金をひねり出しているか考えれば分かる。
商品化された食事の問題はここにもありそうだ。
マユにも御飯作ることになった。
こちらのページ良いこと買いてありました。
jyu-i.com
まずは計画立てよう。
3-4日に一回、野菜と肉(コスト的に鶏肉がメイン)のスープを作り冷蔵庫にストックしよう。
問題は一回の分量だな。
夜、作っている「汁」の味付け前の物をよけて於いても良いかもしれない。
ドックフードも混ぜても良いかもしれない。
「幸運な病のレシピのマユ版も作るの?」と妻は言った。
それも面白かろう。