炭水化物(砂糖)は毒だ毒だと脅かしても決して良いことはない。「知識の啓蒙」は欲望には勝てはしない。砂糖は毒ではないのだ。あまりに魅力的すぎるのだ。そして「糖質制限ビジネス」は嫌いだ。

2016年当時は僕も砂糖悪玉説に一生懸命だった。

食べ物を「角砂糖の個数」で測ってみたり、いかに炭水化物が血糖値を上げるかばかり熱心に調べていた。

しかし、徐々に「おかしいな」と感じ始めた。
同じものをあ食べて、妻の血糖値はほぼ変動なし(200mg/dl以下)で僕は200mg/dlを超える。

それが病気だと言われればそれまでなのだが、どうも疑問が出てきた。
一生インスリンで血糖値を下げ続けても決して合併症から絶対に安全ではない。
その逆に、血糖値が正常な人が突然合併症に襲われることも有る。
つまり、「高血糖」は「直行的(単純に結びつく)な原因」ではないと考えたほうが良いのだ。

検査値の異常は、その時の食事に対する当たり前の反応なのだと考え始めた。

糖質制限」は効果がある。

僕もほぼ積極的に炭水化物を取ることはない。
ご飯も、パスタも、うどんも蕎麦も焼きそばも、一般的な方々の食事の一人前は食べることはない。

炭水化物を積極的に取らないようにするだけで猛烈に体重が減る人は多い。
この数年の爆発的なブームは「砂糖=毒(デブにとっては)」という図式を根付かせた。
以前は「カロリー(=脂質)は毒(デブにとっては)」出会ったのだがね。

いずれも重要なことは「専門家のお墨付き」なのである。

この当たりから、もっと違ったものが見えてきた。

ガンは血液検査で分かる。マーカーと呼ばれるガンに特有の代謝物が血液中に現れるのだ。
では、そのマーカーを下げる薬があり、下げたとして「ガン」は消えるだろうか?
薬で下がる検査値の異常(糖尿痛颶風高血圧に高脂血症)はマーカーでしかないのではないのかと思うようになった。
検査値と、その後に続く災厄(ガンや、認知症、心疾患に循環器、壊疽に肺炎、透析に眼底網膜症、骨阻喪症にリュウマチ痛風膠原病に難病指定)には直行的な関係はないと思えるようになった。統計学的に言えば、「相関関係は有るが、因果関係とは言えない」のだ。

そうすると、この80年で変わったものの中に問題の原因は有るとしか思えなかった。

医者はエビデンスではないと言うだろう。
確かに、社会の変化を「医療の必要とする」数字として見ることは出来ない。
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食事を栄養価で分析しても、体内に入ったあと(代謝)が重要なのだ。
そして、一人一人の「代謝」はあまりに違いすぎるので一般化出来ないのだ。




こういう映画を作った人たちの気持ちはわかる。

しかし、どの映画を見ても、「お前たち馬鹿だな」と言う感じが拭えない。
問題は、「商品化された食品」を組み込んでいる社会自身に有る。
そして、それは一筋縄では解決しない。

単純な悪者がいた時代は当に過ぎたのである。
糖質に依存しなければならない生活こそが問題である。
しかし、生きるのに忙しい、朝から晩まで共働きの家庭で「商品化された食事」から抜け出すことは困難を極める。
一番最初にコストカットされるのは食費なのだ。
そして炭水化物は、魅惑する。

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この映画はすごい。
キングコーンとフード・インクは見ても損はない。
この2本と「生命の鎖 丸元淑生先生」は素晴らしい。
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生命の鎖

生命の鎖


そして重要なのは食事哲学なのだ。
見えない価値を信じることこそが重要である。
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