絶望を表現する人たち:MMTで作られた信用通貨は格差の上に向かう。「トリクルアップ」の不思議。

二次大戦直前のドイツを描いたキャバレーという映画の中で、財閥の金持ちや貴族がドイツを離れる描写が有る。

ヒットラーはやがて破滅を迎える。
忖度している奴らは使い道がなくなっった傀儡には優しくない。

何も働かなくとも金の入ってくる連中にとってはどこに居た所で困りはしない。
もっと大金持ちは専用の医者を抱え込んで都内に隠れているだろう。小金持ちは別荘に隠れテレワークして、もう少し下の連中は家族を田舎に送り単身赴任する。

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そして彼らに忖度している政権と役人は必死になって彼らを守る。

民主主義が民意を反映させていると想いこんでいる方々は幸福である。メディアも広告代理店も格差の社会の上の方にいる。テレビの出演者の給料は僕らが商品を買った金から出ているのだ。豊かな生活を贈ろううとローンを組んで自動車や家を買う。払い続ける金は格差の上に登っていく。おまけに利子まで取りやがる。「トリクルアップ」は金持ちの口座に金を集める。

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失業保険は失業者のためではない、家賃やローンをを受け取る連中のために有る。

失業保険がなかったら、あっという間に首切られた社員は破産して毎月払っている家賃も払えなくなる。リースも組めなくなって、大企業の高額商品は売れない。一年くらい細々払ってやっていれば、それなりに安いアパートに越して、それなりに生活を切り詰める。失業保険は市民のためでなく、金持ちのために有る。
社内留保は企業の所有者の隠し資産だ。賃金労働する人たちの給料は仕入れに入る。だから安いところから仕入れるのが一番、そして出た利益は貸借科目として資産に組み入れられる。株価は労働者に分配するべき金を集めたものだ。本来税金は企業の利益から出すべきのものだ。しかし、消費税は市民の給料から出る。実質的に企業に対しては減税になる。社内留保の大きな会社の商品は買わなければいい。広告に金かける会社の商品は買わないほうがいい。



広告に金かける企業は、もっと売って利益を出したいからだ。

儲けが出た所で働いている市民にはペラペラな金一封だ。オリンピックに費やされる金は私達が商品を買った金から出ているのだ。シン・コロナは社会の格差をあぶり出す。それでも下にはもっと下がいる。分断され、他人の貧困が自分の富の根源だと思うと情けなくなる。
辛い。しかし、このまま売上がないままに会社を潰さなければならなくなったら、とるべき道はあまり多くない。