検査値正常の不健康(1)不足と過剰の医学「認知症に関するおかしな研究」

僕は、食事の意味を見つけようと現在研究(生活)している。

白衣を着た方々が書いている研究書や啓蒙書(笑)読んでいて気がついたことがある。

『災厄(生活習慣病)は何か足りないか、多いかしているのが原因だ。その何かを足すか減らすかすれば良いのだ。』という考え方なのである。

僕はこれを「感染症の治療モデル」と呼んでいる。
なにか悪いものが外から襲い掛かってきているか、自分を守る守護神がいなくなったかという考え方なのである。

決して自分自身が悪いとは思わないのである。


僕は、現在の医学が「感染症に対しての勝利の記憶」から、袋小路に入っていると感じている。

免疫系疾患は自分自身という概念を揺らがしている。
生活習慣病」のほとんどは「家族・社会」といった自分自身を守ってくれていたシェルターの崩壊に起因すると考えている。
僕の糖尿病などは最たるものである。





様々な検査を行い、異常な人とそうでない人の差を見つけようとするのは分かる。
何らかの現象は、原因があって起こるのだから、差を見つけることで原因を特定しようとするのは当たり前のことであろう。

しかし、原因と結果を実に単純に結びつけて解決策を探そうとしている。
これは大きな問題だと思う。

つまり、差を無くする医薬品を飲むことで、検査値は正常になるかもしれない。
しかし、そもそも異常を生み出していた本質的な原因を取り除いていないのである。

慢性病は、治療とともに泥沼に入る。
治療を止めた瞬間に検査値は異常になり、破滅的な次のステップが牙をむく。
しかし、医師はそんなことを話しはしない。


僕は、2015年、失明の危機を宣告され、自分自身で立ち向かった。
そして、僕の体験と生活の方法が何らかの普遍的な価値を持っていると思い始めている。








認知症に関する研究の記事を見た。


血液脳関門」という言葉が出てきている。
あたかも何かのゲートがあってそこで物質を「通したり・遮断したり」しているかの如きイメージである。
しかし、これは大きく違う。

また、「年をとると脳関門が衰えるのでボケるのだ」と断じているが、あまりに短絡的で何も説明していないのも問題である。




人(生物:真核細胞の集合体)はパーツの集まりではない。




多くの人は、血液脳関門というのをあたかも水門のようなパーツと考えているのではないか?

実際には血管は細胞から成り立っていて、一つ一つの細胞は「選択透過」を行いながら細胞の内側と外側の物質の行き来をお粉ている。
組織が成り立つには「面」が重要であり、面の内側と外側を繋ぐのは「血管」であり「細胞」である。

細胞は周りの環境に適応するように毎瞬間、変わり続けている。

それが細胞レベルでの進化である。
進化の主体は、細胞にあって、コロニーとしての生物にはない。

私たち(というコロニーを形つくっている小さな生命)は常に進化(適応)している。
しかしながら、その進化(適応)が、私というコロニーの意識に災厄を生む場合もある。

生物の個体レベルでの災厄を細胞は認識しない。環境に従って、私たちは自分を作り変えていっているのだ。
ときに不可逆な変化をすることもあるであろう。
環境が変わることで、個体全体にとっていい影響を与えることもあるだろう。

そして小さな神々の環境は「食事」が作っている。

私たちは今でも進化しているのか?

私たちは今でも進化しているのか?




この記事(紹介されている研究)の中には一切「食事」という言葉が出てきていない。
医療関係記事の典型的なものである。




この研究者は「アミロイドβ」という悪者を見つけたようだ。
腎臓から排出させることが出来るということだが、SGLT2の事をもう忘れあのだろうか?

腎臓での再吸収を阻害するタンパク質の構造はもう特定しているのではないか?
認知症に対する恐怖はとてつもなく大きな市場を作っているから。





アルツハイマー病は脳だけに起因する病気ではない」、研究結果が明らかに


ニューズウイーク 日本語版 2017年11月3日(金)11時00分

アルツハイマー病を引き起こすタンパク質のひとつ「アミロイドβ」は脳組織で生成されるものと考えられてきたが、脳以外で生成されたものも原因になりうることが明らかになった>

アルツハイマー病(アルツハイマー認知症)は、特殊なタンパク質が脳の中に蓄積し、正常な神経細胞を変化させることで、脳の働きを低下させたり、萎縮を進行させたりする脳疾患だ。

従来、その原因となるタンパク質のひとつ「アミロイドβ」は脳組織で生成されるものと考えられてきたが、このほど、脳以外で生成されたものもアルツハイマー病を引き起こしうることが明らかになった。

アミロイドβ」が脳内に入り込み、蓄積し、神経細胞の機能を損なわせる
カナダのブリテッシュ・コロンビア大学(UBC)と中国の第三軍医大学との共同研究プロジェクトは、2017年10月31日、医学専門誌『モレキュラー・サイカイアトリー』において、血液循環から生成された「アミロイドβ」が脳内に入り込み、蓄積し、神経細胞の機能を損なわせることを示す研究結果を発表した。

アミロイドβ」は、脳組織だけでなく、血小板や血管、筋肉でも生成され、他の器官にもみられるものだ。そこで、研究プロジェクトでは、アルツハイマー病にかかっていない正常なマウスと、遺伝子改変によって「アミロイドβ」を生成する突然変異のヒト遺伝子を持つマウスとを、「パラバイオーシス」と呼ばれる手法を通じて外科的に結合し、循環系を1年にわたって共有させた。その結果、正常なマウスがアルツハイマー病に罹患。遺伝子改変されたマウスから正常なマウスの脳に「アミロイドβ」が輸送され、蓄積し、損傷を与えはじめたものと考えられている。

アルツハイマー病を理解するために身体のすべてに目を向ける
研究プロジェクトの一員であるウェイホン・ソン教授は、「アルツハイマー病は明らかに脳の病気だが、それがどこからやって来て、どのように止めることができるのかを理解するためには、身体のすべてに目を向ける必要があることを、この研究結果は示している」と指摘。

また、「血液と脳の組織液との間の物質交換を制御する『血液脳関門』は、加齢に伴って弱くなる。これによって、より多くの『アミロイドβ』が脳に浸潤し、脳で生成されている『アミロイドβ』と相まって、アルツハイマー病の進行を加速させる可能性がある」と考察している。

肝臓や腎臓に働きかける治療法
この研究結果は、脳に直接作用させることなく、アルツハイマー病の進行を止めたり、遅らせたりできる新たな治療法への糸口としても注目されている。研究プロジェクトでは、複雑で傷つきやすく、標的にしづらい脳の代わりに、薬物を通じて、肝臓や腎臓に働きかけ、「アミロイドβ」など、毒性のあるタンパク質を脳に到達する前に除去するような治療法などがすでに構想されているという。

認知症の人は、世界全体でおよそ4700万人にのぼり、日本でも、2012年時点で、462万人が認知症患者であると推計されている。この研究結果は、認知症を引き起こすもののうち最も多い疾患であるアルツハイマー病の治療法の発展に、少なからず寄与しそうだ。

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