『幸運な病のスタディ』(14) 認知症の栄養学 細胞の栄養学(4)

「まとめ・趣旨」はこちら。このシリーズはこちら。再生リストはこちら


認知症と言う災厄は恐ろしい。
そして分子生物学は多くの相関関係のある現象を見つけ出している。
「レビー小体」「アミロイドβ」といった物質が脳の神経の内部や周辺に多く見られる様になるという。

確かに、それは原因のように見える。
しかし、本当の原因は、そういった物質を(本来あるべきでないのに)集めてしまう状況にある。というか、状況に身体が正直に従うと、「災厄」が訪れると僕は考えている。

そう考えれば、本当の原因(状況を生み出している力学)は別なところを探さなければならない。

目に見える原因を収めるのは「対処療法」と言われるが、医学の治療はこの手のものが多い(笑)。
生活習慣病の治療はほぼ皆これである。



脳・脊髄は厳しく隔離されているのだが、その隔離が壊れているのではないかと思っている。
具体的にはBBB(血液脳関門)のほころびや、髄膜全体に歪みが出てきているのでは無いのだろうか?
そのために、髄液に問題がああり、その状況に脳自身が自然に反応しているのではないか?

血液脳関門に関しては「こちら
血管の病気に関してはこちらで触れています。

人の身体はあくまで細胞で構成されている。
細胞間はタイトジャンクションと言われる「タンパク質のホチキス」で脂質で構成されている細胞膜をむすっんでいる。





原因は食事以外にはない。
運動が脳に関係するとは信じがたい(笑)。

嗜好品に満ちた食事は、適切なタンパク質+脂質を摂ることができなくなる。


難しく考えることはない。
生命をできるだけ丸ごと食べればいい。
その生命が持っている様々な物質が私達の身体を再構成するのである。

そして「市場経済で提供される食事」は「誰にでも美味しい嗜好品(炭水化物)」で構成される。
そして、それを求めているのは私達自身である。






1133090