「庭いじりの贅沢」「湧清水」のメンテナンス(6)2019年ろ材を自分で交換した。
長年お付き合いをしてきた鯉やさんがお仕事をおやめになって、池の濾過装置(湧清水 5型)のメンテンスをどうするか考えた。
「湧清水」というのは池の「ろ過装置」だ。ポンプとタンクの組み合わせで池の水をろ過する。3-4年に一回「濾材(汚泥を自ら分離するためのプラスチックの水に浮く小さな粒子)」を交換しなければならない。
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最後に交換したのは母が亡くなる直前に交換していたので、4年か5年前だった。お世話になっている鯉やさんのご主人もご健在だった。
そして、濾材の漏れが頻繁に起こるようになってなんとかしなければならないと思っていた。この頃はずいぶん簡単に排出の部分を考えていた(笑)。
池の鯉に餌をやると当然水は汚れる。また、青藻が育って中の鯉は見えなくなる。この機械がない時代は夏場は夕方庭にバケツで水をまいた。
また、定期的に池の水を捨てて水道水を入れたものだ。
5月の連休は、一日がかりで、水入れ替えたものだ。家族みんなで楽しい思い出である。大きなたらいや桶を借りてきて、池の鯉を上げて、泥をすくいデッキブラシをかける。
朝早くから水を捨て始め、恋の数を数える。イカリムシがついていたらピンセットで取った。お昼くらいには水がなくなり、少したってから水道を全開で水をためて3時位から戻し始める。
母は、おにぎりを作り、楽しいイベントだった。
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メーカーさんに聞いたら最寄りの代理店(有限会社 トーゲン:噴水や循環器のような水回りのメンテナンスをなさっている)さんをご紹介いただいた。
お電話差し上げたらすぐに来ていただけた。機種名と必要な品物を確認してくれた。
交換の具体的な手順を教えていただけた。
同時に機械の構造を教えていただいた。機械の仕組みがわかって面白かった。
先生はとても丁寧で親切な方だった。
お話をお伺いしている間に自分でもしてみたいと思い始めた。
最初は交換をお願いして、僕が助手をさせてもらって勉強しようかと思ったのだが、一人でも出来ますよと言われその気になった。
やってみることにした。
まあ、失敗しても命取られるわけではない(笑)。
濾過室と上の浄水室の間をブロックしているソケットが上手く取れなかった。
「集水ノズル」というのがこの部品の正式な名称のようだ。メーカーさんに取り外す工具はないかと問い合わせたら販売しているとのことだ。
調べてみて驚いたのだけど、浄水業界というのは面白いものだ。
先生の話では取り外して掃除するといいということだったが2つ外した所で力尽きた。
やはりなにかコツが居るのだろう。工具がいるのかもしれない。
僕は左官さんが使うような道具を使ったが先端が滑ってだめだった。また軽く傾斜がついているので回しにくかった。
真ん中の大きな穴から濾過室に落とすと大事なので外して掃除したあとで付けてから「中央の蓋」は外したほうが良い。
4箇所のビス止めされているのだけどこのビスを落とすのも怖い(笑)
【 古い濾材の回収 】
ポンプを回すと濾材は押し上げられてくる。
ザルのようなもので救っていった。
ソケットが取れていないままに上からろ材を取ろうとするとどうしても上に残ることが判明した。
このソケットが一番低い位置に有るので取れないままに上からろ材を救おうとすると残ってしまうようだった。
父盤下の排水口から取る方法もありだと思うが、全部下に流れないかもしれないとも思った。
何度も水を上げて、すくった。
古い濾材を入れる袋を用意しておいたほうが良い。
玉ねぎを入れるネットの袋が良いと思う。僕が用意したのは少し小さかった。
【 新しい濾材の投入 】
何度かシュミレーションして、ろ材を入れるところが難しいことがわかってきたので漏斗的なものをその場で作ることにした。
マユ(飼っている犬)のおしっこする所に敷いていた床材である。
バッチリ良かった。
見事にサラサラと濾材は入っていった。
ソケットが取れていなかったので上手く行かなかったら困ったことになっていただろう。
【 少し残った濾材の回収と反省(笑) 】
少しだけろ材が残った。
本来、ソケットがみんな取れていれば底から下に流せたのだろうけど、上手く行かなかった。
金魚を救う網があったので池に流れないように救うことが出来た。
ソケットの外す方法を考えたい。
日常的なメンテナンスでは外さないで歯ブラシで上からこすっていたが、外して濾過室側から掃除したほうが良いらしい。
【 池の様子 】
午前は、鷺が鯉を食べに来るので池の上の覆いを新しくした。
鯉達は何を知らずに餌を食べる。
数日できれいになるだろう。
贅沢な一日だった。
随分きれいになった。せっかくアオサギ対策をしたの、スキを見てに池に入られた。
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ちょうど一年前のことである。
アオサギが鯉を見つけたのだった。www.youtube.com
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母が亡くなって以来この庭の手入れをしている。庭というのは面白い。仕事して疲れた時は池を眺め木の様子を見る。毎年変わりながら、話しかけてくれる。
母が亡くなる最後の年に、何度か庭の木の話を聞いた。雑草を「これは敵、こっちは味方」と言いながら抜いていた母の姿を思い出す。
庭は思い出を記憶する装置だ。
思い出がなければただの厄介な水たまりにしか過ぎない。
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湧清水のメンテナンスは、ずいぶん色々とやった。この機械を導入した頃は人生に忙しく実家のことは殆ど知らなかった。
面白いものだ。