神の否定としての医学、人間の権威としての神話

「神」てなんだろうかと考える。
実際に白い着物着たヒゲ生やした爺さんが雲の上にいるとは思わないが、僕らの精神が必要としたものなのだろう。


身体というコロニーが、「私細胞とマイクロバイオーム」で共同運営されているとする。
精神とか宗教とか意思と言う概念は「家族・宗教」という言語上の「上澄み」に乗っている泡のようなものだ。

神とは、『なぜ、人生は苦痛に満ちているのかと言う問いかけ』に答えるための仮説である。



病は「身体というコロニー」では当たり前の現象でしかない。
しかし、「精神や意識」にとっては、一大事である。
そこで「神ー>神託・生贄・儀式・まじない」「神話」が生まれた。
それに対応するのが「医学ー>検査・治療」「エビデンス」である。


残念なことに、医学は「科学的」であろうとするあまり、「身体という複雑系のコロニー」にも因果関係が成立すると誤解したのである。


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