『幸運な病のスタディ』(3)1型と2型・生活習慣病 糖尿病(3)

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糖尿病のI型とII型はどう考えられているでしょうか?
そして、糖尿病を始めとする生活習慣病に医学は連戦連敗です。
感染症に対しての勝利、欠乏症を克服した記憶が強すぎるのです。
グローバリズムが社会を変えて、その結果「食事」が変わり私達には災厄が襲いかかります。


1型は「遺伝」ではない。自分は大丈夫と思いたい気持ちが「遺伝」という言葉に身を潜めている。
自己免疫疾患による「膵臓」の早すぎる『死』である。



2型は生活習慣の悪い意識の低いデブの自業自得ではない。
市場経済の食事(企業の利益優先)を食べる他無かった個人の悲劇なのだ。
グローバリズム」の生んだ社会の病である。

その意味において、「生活習慣病」の代表選手である。









医学は2つの輝かしい勝利を忘れられない。そのために生活習慣病には為す術もない。

1)感染症に対する勝利
  感染症 明確な外敵が存在する。敵は一種類なので、どんな患者にでも効く薬がある。

結核コレラ・ペスト・ジフテリア・梅毒



2)短期的な欠乏症に対しての勝利
特定の栄養素の欠乏がはっきりする 短期間で症状が出て投与で収まる
基本的に誰にでも同じ栄養素が効く。
脚気=ビタミンB1
壊血病=ビタミンC









医学が「手も足も出ない」病気  生活習慣病


それぞれの人の身体の状態によって異なった原因
症状に対しての対策はあるが、原因の特定も対策もできない場合が多い。
身体の組織の部分的な機能停止(死)であり、従来の医学の手法では解決できない。


生活習慣病の4類型。

A)コミュニケーションの病
バセドウ・橋本病・骨粗鬆症リュウマチ
膠原病(原因不明+症状がある)
アトピー・皮膚炎・関節炎(組織境界の炎症)
痛風・糖尿病
うつ病などの精神疾患



B)免疫の病
ガン(自己免疫疾患の逆)
壊疽・老人性肺炎(感染症が簡単に起こる)


C)毛細血管の病
腎不全・脳梗塞
パーキンソン・アルツハイマー認知症



D)動脈・静脈(大血管)の病
慢性心不全心筋梗塞狭心症動脈硬化



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