摂食障害としての「肥満・拒食症」ヒトは現実と向き合い、心で食べる。
「侵襲(しんしゅう)」という医学用語がある。この言葉を知ったのはそんなに昔ではない。
医療において、そのヒトに傷を負わせる(病を治すためであるが)ことを意味する。
しかし、これは医療に限らない。
教育においても、介護においても、一般的な社会においても、一般的に起こることである。
「その人のために」心を鬼にして(笑)あえて、相手に嫌がられることを「する・言う・強制する」のである。
決して自分の利益になることを言うのではない、あくまで相手のためなのである。
千本ノックとか、運動部のシゴキはこの色彩が強い。肉体的な侵襲を重ねることで精神も支配していくのである。僕は運動部大嫌いであった。監督の絶対的権力は父兄さえも巻き込んで特殊なコミュニティを構成する。
子供のために、勉強して、いい大学入って、公務員になれと強制する。
僕はこれを「かぐや姫効果」とよぶ。
タレントママを考えれば分かる。「りえ&りえママ」と言って分かるのはもう年寄りである(笑)。
子育ては、たゆまなく子供を侵襲する。いじめのメインプレーヤーは明らかに親であり教師である。
子供に、いい人生を歩んでほしいというのは当たり前だ。しかし、問題はその「いい人生」の定義である。
そしていずれ、かつての子供は自分自身で現実と向き合うことになる。
「病気:治療、犯罪:処罰」この2つは決して分離できない。
そもそも、病気を神のたたりと受け取るメンタリティはなかなか消えない。
「ししくったむくい」ということわざがある。多くの宗教では禁忌している
セーフティでないセックス行って性病に感染したヒトなどにも適用されることわざだと言うとことが面白い。
II型糖尿病の社会でのとらわれ方はまさにこれである。
肥満治療で、胃の一部を切り取ったりする治療を面白おかしく報道しているテレビを見て呆れ果てたことがある。
なんで、肥満とか拒食症のことって医者にわからないんだろうか?
本人お苦しみをどうしたら分かってもらうことが出来るのだろう?
この記事を読んだときは、憂鬱な気持ちになった。
ヒトは、脳の部分が電気的に興奮して食事をするのではない。
ヒトの心は脳に宿ってはいない。
心ってなんだろうか、意識ってなんだろうか。
次の本の主題である。
アサヒコムより
編集委員・大久保真紀 2018年5月17日20時00分
14歳の身体拘束77日間 「殺された方がましだった」摂食障害で入院した14歳のときに77日間に及ぶ不当な身体拘束を受けたとして、東京都に住む女性(24)が17日、病院を経営する法人に1056万円の損害賠償を求める裁判を東京地裁に起こした。会見した女性は「殺された方がましだと思うぐらいだった。当時から訴えたかったが、子どもだったのでできなかった。力のない子どもに、こんなひどいことをするのはやめてほしい」と語った。
「不当な身体拘束77日間」摂食障害の女性、病院提訴へ
弁護団によると、拘束された当事者が提訴するのは異例。訴状によると、女性は2008年5月に都内にある病院の精神科を受診。摂食障害と診断されて入院した。病室ではベッド上での安静を求められ、起き上がることも、外部との電話や面会も許されず、排泄(はいせつ)は看護師の前で簡易トイレにしなくてはならなかった。抗議のため、点滴を抜いたところ、両手両足と肩を太いひもでベッドに縛り付けられた。栄養チューブを鼻から胃に、カテーテルを尿道に通された。排泄はベッドの上でさせられた。
足の拘束は38日間続き、すべて解除されたのは77日目。11月の退院後は、拘束される夢を見るなど精神状況が著しく悪化し、別の病院でうつ病と診断された。
拘束の際は、本人の同意がなく…
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