幸運な病のレシピ( 1486 )夜:汁(仕立直し)、フレイルと言う「人生のネグレクト状態」に向き合う食事

フレイルという状態があることは聞いていた。

しかし、医学の解説書では単に「肉体的なコンディション=検査値」を定義するだけである。
なぜなのかということが殆ど触れられていない。

父は6月20日までは酒を飲むくらいに元気であった。
突然、家に食べに来なくなって、やがて残すように成り、酒も減り始める。
気温が高くなるにつれて、全く食べなくなっていっく。
励まそうが何をしようが、全く興味を示さない。
当然、痩せ始めていく。
医者に助けを求めたくなるのも分かる。
僕もどうして良いのか分からなかった。


フレイルと言うのは食べなくなるからアタリマエに起こる身体の状況なのだと気がついた。
問題はなぜ食べなくなるのかということである。

摂食障害の一種類と思う。
ヒトは、「心(身体を統べるマイクロバイオーム)」が食べろと言うから食べるのだ。

医学は「摂食障害、依存症」と言った問題に対して全くなすすべを持たない。

masaya50.hatenadiary.jp



19日の朝、ヨーグルトを持っていってベッドに腰掛けて話をした。
兄弟の誰が生きているのかわからないと言い出した。
名前を書きたいから紙が欲しいという。

これは何なんだろうか?
父は自分の兄弟の名前を話すことがあった。

自分の記憶の確認なのだろうか。

母は自分を確認するように、いつも何かを日記に書いていた。
思い出す。

世界に興味を取り戻しつつあるのだろうか?

f:id:masaya50:20190819082619j:plain

用意して書き始めたので、食事はいるか聞いてみたら食べるという。
昨晩も食べているので数日前とは打って変わっている。
急いで食事を作り持っていった。

f:id:masaya50:20190819082326j:plain
f:id:masaya50:20190819082827j:plain

ヨーグルトと果物はしっかりと食べる。
梅干しとお粥も食べる。
卵焼きも少し食べ、進められるままに魚と鳥をつまむ。

食べている姿を見ていたら涙が出てきた。

自分がいつ死ぬかもわからない。
そんな状況で生きようとする。
自分を知っている人たちは既になく、誰かの生死も興味はない。
いつか僕にも訪れる時間を父は先に生きている。

f:id:masaya50:20190819082802j:plain


その人が美味しいというものを作る。
医学や栄養学が言う「老人に必要な栄養素」などという妄言には騙されない。
人はひとりひとりあまりに違う。
その人に必要なものは、その人自身が知っている。だから様々なものを作り少しずつ盛り付ける
家族を守る食事は自分をも守る。
忘れてはいけない。

誰にでも効果のある食事などはないのだ。
それこそ、医者の妄言である。


例えば、ストレプトマイシンは誰の結核でも直す。
しかし、それは、結核菌に効果があるだけで、人に対しては効果があるわけではない。
耐性を持った結核菌には効かない。


心の問題は現実に向き合う時に起こる。
それは誰にも助けることは出来ない。

確かに、麻薬や抗うつ剤は誰の脳にも効く。
それは「青酸カリ」が誰もが持っている代謝系を阻害するために命を奪うようなものである。
医学は現実に対して問題を解決などしない。



【 2019/8/18の食事 】

夕食は仕立て直し。

f:id:masaya50:20190819082240j:plain
f:id:masaya50:20190819082255j:plain

【 2019/8/19の食事 】

父の食事

昼過ぎに持っていった。
卵焼きはバターオムレツにしてある。
しっかり食べてくれるようになった。
f:id:masaya50:20190819082137j:plain
f:id:masaya50:20190819082152j:plain




「商品化された食事」「政治的に正しい皿の上の栄養学」が『ガンや、認知症、心疾患に循環器、壊疽に肺炎、透析に眼底網膜症、骨阻喪症にリュウマチ痛風膠原病に難病指定、薬で下がる検査値の異常(糖尿痛颶風高血圧に高脂血症)』を生んでいる。
「病(と医者が呼んでいる災厄)」は食事の反映でしかない。

炭水化物は毒ではない、誰もが抗えないほどに魅力的すぎる。食卓は、炭水化物が中心になり、緩慢で直接的な因果関係の見えない欠乏症を生む。
食事作りは面倒だ、私達が作れなくなったのには理由がある。そして僕は毎日素材から食事を作る。




今日の食事が死に方を決める、明日の食事が生き方を決める。
『炭水化物がいらない食卓』はこちら『幸運な病のレシピ 宣言』はこちら『幸運な病のレシピ』はこちら
人生痩たり太ったりSeason2、Season1はこちら