「忖度」と「パワハラ・セクハラ・いじめ」の国(1)、空気を読む奴らばっかりの国 豊かさが今の生活を維持することを強制させ、ドロップアウトの恐怖が人を奴隷とする。鯛は頭から腐る。もう、頭以外も腐っている。

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証拠がなければ良いのである。罪状ががなければ何をしても良いのである。
一応、皆に尊敬され、国を指導して市民の幸せを守ると思われている奴らが、そんな風に振る舞えば、皆そうする。

もちろん、総理大臣とか偉い政治家のことであるが、それだけではない。
そして「忖度」とは信用取引であるから。受けるほうばかりが悪いわけではない。

「忖度」と「パワハラ・セクハラ・いじめ』は対応関係にある。
権限のある人に(暗黙理に要求されながら)「忖度しない」場合、に「パワハラ・セクハラ・いじめ』がという対応がなされるのである。

そして、そのコミュニティに属し続けるためには黙って耐えなければならない。もしくは牙むいて内部告発(録音して公開)して、破滅させるかである。


「忖度関係」とはコミュニティの一番基本的なルールである。

「空気を読む」とか「あうんの呼吸」などとも呼ばれる。
入札などにおいて、契約関係がなくとも落札業者が決まっていたりする現象もそれに入る。今回融通したら、次回は自分がなにか得したりする。相互の方向への義務と利権が存在している。
利害が共通するコミュニティにおいて、互いに頑張って共通の財を得ることである。
チームプレーとか呼ばれることもある。


契約書や証拠を探した所で見つかりはしない。
それは、暗黙のうちにに皆知っていることだからである。





ここからの一節は「日大アメリカンフットボール部」の2018年の殺人タックルの話題です。


例えば大学のアメラグであるポジションに居ることが大変な「財」であったとする。
そのポジションに居ることは、卒業後の就職であっても、何らかのコネ社会の中での人脈であっても計り知れない利益を自分にもたらすことを経験上知っていた。


監督は、決して指示を出さなくとも、部下は、自分の地位を維持するために監督の意のままにする。

そうすれば、自分の将来の利益が保証されるのだ。


つまり、自分のためである。
しかし、考えてみるが良い。
もし監督の意に沿わないプレーをしたらベンチに引っ込められて別な選手がするだけである。
どうせ誰かがやることである。


あれだけ酷いことをしたのは自分の苦しみを伝えるためだったのかなあ。
彼は自分の正義のためにやったのだろうか。



確かに結果として、あの監督は辞めたからなあ。
そう考えると一種のテロではないのか。

自殺するよりも遥かにいい。
自分を追い詰めたか輩と向き合い戦うのはいいことだ。
多くの内部告発した人々を思い出す。
後日、彼の会見を見て素晴らしいと思う。頑張っていただきたい。



しかし、アメラグ部の利権は残り続ける。
何故ならば、そこに浸かりきっている連中(OBネットワーク)が「やま」と居るからである。


告発した彼には、「日大」というブランドを「失墜させたやつ」としての裏切り者のレッテルが貼られ、苦難の道を歩むのだろうなあ。
僕も労組の委員長をして、会社の最後の葬儀運動を指導した時に嫌というほど感じた。

これから、日大のチームメイトが彼を追い込むのだ。

大学に入ってから「このコミュニティ」の中で生きてきた彼はもう大学にはいられないだろう。
孤独な道を歩むことになる。

頑張る他ない。

この物語の終わりが見たいが、DVDのように早送りは出来ない。


問題の根は深い。







教師の意に沿うために勉強に励む子どもたち。
親はいい大学に入り公務員になることを望む。
教師は進学率という自分自身への評価のために子供を鼓舞する。

そして、学習障害と名付けて、出来の悪い子供に薬を盛る、クラスの子供に「忖度=いじめ]」させ居場所を無くするように仕向ける。

いじめは子供が教師や親から「財」を受け取るために空気読めない子供を排除する行為なのだ。




しかし、いろいろな企業の経営者は、指示しないで悪いこと(犯罪スレスレ)を社員にヤラせる。
うちの父が先日牛乳屋さんと乳酸飲料の定期購入契約をしていた。
詐欺とのグレーゾーンである。
しかし、経営者は「わけの分かっていない老人契約させろ」などと指示するわけがない。
ただ、「営業成績を上げろ」と言われるだけである。


誰もが生活を持っている。
その生活のために、「ずるくて汚いことをしても良い」と国のトップが身をもって示しているのである。




セクハラ罪はないのだから、自分の地位を利用して、女とセックスしようとして、失敗しても(笑)しらん顔できる。
とんでもない額の退職金をもらえる。



『鯛は頭から腐る』とはよく言ったものだ。
しかし、問題はそこにはない。



しかし、トランプといい、アベといい、見事にずるくて汚い奴が一番上に居る。
確かに「お仲間である経営者」には人気だろう。支持すれば、様々なご褒美が帰ってくる。
政治家の集票マシンに「忖度」すれば自分に利益が戻ってくる。

ズルくて汚い奴ら連合である。
まさに「忖度」とは、証拠を残さない悪人の互助会である。




一番の問題は自分の上位者に忖度して何らかの利益を受け取る人間に在る。そして、生活があるから、もう抜けられない。
腐っているのは頭だけではない。

僕は空気を読んだりするのは大嫌い。
空気を読んでー>自分に有利に立ち振る舞う。
まさに忖度である(笑)。





わかりやすくて良い。



「汚い連中ネットワークに入れない人々」は希望を失う。





僕は一体誰に「忖度」すれば良いのだろうか?
誰かのためにズルイことして金もらえるならいいのになあ。

とは言っても、親父を施設に入れるようなことはしない
カエルやネズミはたしかに一言も「施設に入れろ」などと言ってはいないが、結果としてそうなる。

自分の中に「譲れない何か」を持たない人間ばかりでは世の中面白くない。
子どもたちには、「自分自身の譲れないな何か」を忘れないでもらいたい。








テロはやまないだろう。
多くの文明が過去に破滅したが、その原因は「不平等を維持する社会」にある。



人は希望のない社会では生きていけない。
「自殺するか、テロをするか、抗うつ剤でボーッとして生きるか」である。


社員のメンタルを心配して精神面の健康診断を受けさせる会社の多いこと。

「うつ」心の風邪ではない。社会の病理である。



憂鬱である。

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