「一番いい」は時代とともに変わる。敗戦の政治学。父と母の信じた民主主義。

『「一番いい」は時代とともに変わる』何かのきっかけで父が話した。


今日は父と妻と選挙に行った。
何日も前から選挙に一緒に行こうという。
何度も言う。


選挙から帰り、お風呂に入って、食事をした。

敗戦で、命を授かった父にとっては選挙は何にも変えられない大事な事なのだ。


小さい頃から、父と母に連れられて選挙に行った。

母は尋常小学校の卒業である。
父は商業高校の1年で予科練に言った。

決して十分な教育を受けたわけではない。
敗戦ですべてを失い、そして戦後を生きたのだ。

素晴らしい政治感覚を持っていると思う。

僕は、父と母の背中を見て育った。


どんな大学の授業より僕に市民としての姿を教えてくれた。
今回の選挙は、最悪のだったと思う。
まあ、選挙はそんなものだと言ってしまえば仕方がない。
いかに民主主義に失望しても、父と母の信じたものを裏切れない。


結果はまだ分からないが、憂鬱である。
半年くらい知らないでいたい(笑)。

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政治は現実の利権を分配する行為でしか無いのだから、現実の影でしか無い。
政治では現実を変えられない。