庭いじりの贅沢、「湧清水」のメンテナンス 排水口の掃除

池の濾過器湧清水)の話題はこちら

新しい記事を追加しました。「排水口からの濾材漏れを考える」もご覧ください。

何事も、自分でやってみると面白い。
現実の動きを見て中身を想像して、理解することは楽しい。
リバースエンジニアリングというものである。
しかし、ここまで進化するには大変な試行錯誤があったんだろうなあ。
開発の歴史とか記録に有ると楽しいだろうにね(僕の個人的な趣味ですが......プロジェクトX風にね)。


webを見てみると大きな会社さんである。
サイト自身をリニューアルしたそうで、湧清水のページと比較すると面白い。




排水口の方に問題が有るようだったので機械に張ってあるメンテンスのやり方を見ながらいじってみた。
松の葉のような大きなゴミは下タンクの中で「濾材」の方には入らないで排水に向かうのだろうか?

細いメンテナンスの資料がないので何とも言えないが、濾材が飛び出してこないということはそういうことなのだろうなあ。
下タンクが2重になっていて、流れるのだろう。






これから何日か運転してみることにした。
また悪かったらまた研究である。
楽しかった。

昔、下水道の設計コンサルタントに務めた経験があるので、水をきれいにするということがいかに大変かわかる。
雨が降れば土や泥が流れ込み、庭木の剪定をすれば葉が落ちる。

ポンプからは砂や松の葉や様々な物が流入する。
餌は常に水を富栄養化して、鯉は排泄して、汚泥を作り藻を増やす。


取水した水をいかに綺麗にするかというのは大きな問題だ。
バクテリアにリンを食べさせたりもするオプションも有るようだ。

ポンプの圧力は上に向かうので、取水口と下タンクの間で砂とか松の葉はブロックされる。
濾材は水に浮くので(上タンクとしたタンクの間に押し付けられる)ここ(吸水ブロックと下タンクの隔壁)では問題にならない。

下タンクには水と同じように振る舞う(水に溶け込むくらいの微粒子の)汚泥が入る。
そして、上タンクに向かうが、面状に広がった濾材が汚泥を上タンクに行かせないようにブロックする。
これは巧みな方法である。



問題は撹拌の時である。

下タンクの中でたまった汚泥を排出するために下タンク内で沈殿している汚泥を水に溶かさなければならない。
そのために下タンク内の水と汚泥を撹拌するのだ。

その時に濾材も撹拌されるので、上タンクと下タンクの隔壁でのブロックができなくなる。
どうしても、上タンクの水も汚くなるのである。
汚泥が上に行ってしまうのだ。

撹拌時に上タンクの水位まで水を抜けば回避できるのかもしれない。
しかし、定量(上タンクの容積分だけ)を抜くことは難しいだろう。
手動で運用している人が水を抜いたりしていると、水位が下がりすぎる危険がある。
撹拌機の形態はどんなものかわからないが水がない状態で動いたら濾材に悪影響が出るだろう。



撹拌のプロセスは常にそういう危険があるのだろう。
ロータリースイッチでは、取水プロセスの後でしか撹拌が動かない。
しかし、万一水がない時に撹拌に入ったら問題がありそうである。


ということで、上タンクは定期的に綺麗にしなければならないが、湧清水がないと思ったら(注1)大したことではない。


うーん、色々と考えると面白い(職業病である)。

しかし、マイコンチップもセンサーもなく(感圧スイッチは有るが汚れのセンサーは無い)、これだけの機能をもたせるのは大したものだ。








数日前に撮影した。
この時から既に水が濁りだしていた。
今はきれいである。

どうして、鯉って楽しんだろう?





8月11日3時である。
ほぼ一日運転した。



水量の減り方もこんなものだろうか。
数日様子を見てみよう。
吸水口のチェックを忘れずにだな。
水もきれいである。



争って、サナギを食べる。
こないだは、スイカの皮をあげた。
さいころ、父が赤い所を残して投げ込んだものだ。
翌朝には、青いところだけが残っていたものだ。




トラブルとメンテナンスの範囲
この数年の経験から。

現象 原因 対策
水が綺麗にならない    
  取水がうまくいっていない 取水口の掃除
同時に水の減りも早くなる
  排水がうまくいっていない 排水口の掃除
  上タンクに汚泥がある 上タンクと下タンクの間の仕切りの掃除
  濾材が機能しなくなった
濾材の役割は、上タンクに汚泥がいかないように蓋をするのである。水に浮かなくなってきたら機能しない。
濾材の交換
水の減りが早い 感圧スイッチが入る頻度が多くなった  
  吸水口のトラブル まずは掃除、とにかく掃除! 
  タンク系統のトラブル 濾材、仕切りの確認
  感圧スイッチのトラブル 今のところお手上げ->メーカーに連絡
モーターが回らない コイルのサビ、ゴミなど メンテ出来る人に連絡
2017春に電気屋さんに相談
モーターを手で回すと抵抗がある。
モータの軸(ナット)を緩めてコンコン叩いて軸を手で回した。
ナットを締めて通電、回りだした。
モーターの構造がわかっていれば出来るそうである。
次はやってみよう


マニュアルはこちら


905839



注1 : 湧清水がないと思ったら

湧清水が来るまでの池のメンテナンスがいかに大変だったかということもよく知っている。
これ以前はポンプで循環させて大きな仕切りのある水槽で仕切りを作って回していた。
イカリムシとか寄生虫もいて、大変だった。

5月の連休は鯉を皆一回上げて、水を抜いた。
朝早くから大きな桶を借りてきて、池の鯉をすくって、桶にいれる。
池の栓は抜くがなかなか水は抜けない。
バケツで汲み出すが、時間がかかる。そのうちにガゾリンのポンプを借りてきて使うようになった。

鯉の身体を調べて、イカリムシがついていたらピンセットで取って赤チンをぬる。
11時位に水は抜けて池の底をデッキブラシでゴシゴシする。
もう良いくらいになったら水道の水をいれる。

それからお昼であった。
母は、おにぎりと卵焼きを作ってくれた。

3時位になったら、小さな鯉から入れ始める。
気温が低いときには動きが悪い。

一日仕事である。

東京に行っても、毎年この時期には帰ってきて手伝っったものだ。
ポツリポツリと近況を話しながら、池の水換えをしていた。


やがて、幾つかの会社を転職し、ソフト会社に潜り込んだ。
仕事が忙しくなり、帰れなくなり、東京で独立して、行きつまり、Uターンする。
その頃糖尿病と診断された。

33歳だった(今57歳である)。

たしかそのときには、もう設置されていたと思うのだが、既に分からぬことである。

母が亡くなって、池を眺めていると、この池は僕の一部だと思う。

子どもたちに伝えたい。

























昨日の話である。
国体のシステムの選手エントリーのデータが来たので取り込んでいた。
28日の東京での抽せん会まで、気持ちが休まらないのである。
これからお盆は毎年一番忙しい。

どうも動くはずのプログラム(エントリーの集計関係)が動かない。

2年前にサーバーの引っ越しをしたのだが、去年この問題があることには気がついていなかった。
このシステムも、もう9年目である。
色々とあったなあと思いながら、朝の2時位からソースを見ていた。

やはり引っ越しの時の混乱で幾つかのファイルをロストしていた。
明け方に判明して、昼ぐらいになんとか修復した。

気分転換に湧清水のメンテナンスに取り掛かったのである。



うまく行ったのである。


仕事を続けた。


父が散歩に行くという。

ここしばらく、暑かったので散歩は休んでいたのだが、今日は湿度が低く気持ちが良いので歩きたくなったのだろう。
どこに行くかと聞くと東コースである。
東コースというのは父が50年務めた大平洋金属新発田工場の跡地(僕も最後の3年を務めた)の公園である。
カルチャセンターと呼ばれる建物がある。
その建物は、体育館で、2階に喫茶店が有る。

散歩で行ったカルチャ2階の喫茶店でビールを飲むのが楽しみなのだ。
驚異の88歳である。

流石に、ビール飲んで帰りに炎天下を歩くのはまずかろうと思い、飲み終わる頃合いを見計らってカルチャの喫茶店に行った。

何といない。お店の人に聞いたら、少し前に帰ったとのことである。
自分が子供であることを話して、ビールを飲んだか聞いた。

いつものようにビールを飲みたそうでしたけど、アイスコーヒーが美味しいですよと言ってアイスコーヒーを飲ませてくれたそうである。

いいお店の人である。ありがたいことである。
なんか嬉しくなった。



そのまま帰る道を推理して走ったら、見つけた。
足取りもしっかりしていたので、偶然あったような顔をして少し話をした。
足取りもしっかりしていて、少し安心である。

タバコ買って帰るそうなのでそこで別れた。

買い物を済ませて帰宅して、夕食の準備をする。

お盆前なので、妻と息子が庭の草取りをした。

父が散歩から帰り、部屋の中から草取りをする孫と娘を見る。
僕は夕食を作り、母を思う。

いつか子供がこの土地で暮らし、僕と妻が眺めているように鯉を眺めることが出来たらいいなあ。

それを父のように見ることができるかどうかは分からない。

まずはどうあれ、今日の僕は幸せ。