庭いじりの贅沢、濾過器「湧清水」その後

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湧清水のメーカーの方から大変丁寧なお電話を頂いた。
ありがたいいことである。
いくつか疑問に思っていたことが無事解決した。

僕は、こういうのって大好きである。未知のシステムを知って、自分のものとしていくのって楽しいのである。職業病であるかもしれない(笑)。


一番大きかったのは、感圧スイッチに関してであった。
少しこのことを書く前に今僕の理解を書いておきたい。


湧清水は池の水を取水して、下タンクに一旦入ってくる。
その水は泥や砂が詰まっている。
時には松の葉なども入ってきている。

【取水と濾過プロセス】
運転すると上タンクに水は上がっていくのだが上下を分けている隔壁には「細く小さな隙間」のある水の通路がある。
そしてしたタンクには水に浮くビース状の『濾過材』が入っていて、通常運転時には濾過材が水の通路を塞ぎドロなどが上がらない仕掛けになっている。

【撹拌プロセス】
そして一定時間の運転が続くと泥の量が多くなっていく。
そうすると(自動的に)一旦運転が停止され、タンク内の水が泥ごと排出される。


その時に、撹拌プロセスが起こる。濾材は上に押し上げられているから、泥の層ができているし、濾過材に泥も入り込んでいるのだ。
給水を停止して、モーターが回り上下のタンクの水を撹拌する。
濾過材は下タンク内で撹拌されてきれいになる。
が同じ状態になる。当然上にも泥が上がってくる。


【排出】
排出が行われると一旦タンクの水は外に出ていく。

問題は、上タンクにドロが残った場合である。
2017年7月は、コレがひどかった。そのために撹拌のプロセスが間に合わないで泥が逃げなかったのである。





水がものすごく減っている。
一日の運転でこんな感じ。
この時点で、電話をもらえた。






【感圧スイッチの謎】
大きな謎は、どんなタイミングで撹拌と排出が起こるのかということであった。
タイマーなのか、汚れのセンサーなのか、何なのか?
そうも、一定のタイミングで排出されているようなのだが、そのタイミングがわからなかったのである。

お話をお聞きしてわかったのだが、取水時に「水を吸い込む抵抗」が高くなると汚れが多くなっていると判断するということがわかった。
感圧スイッチがあるということであった。

おそらく、上タンクに水を押し上げる抵抗が高くなると「吸い上げる抵抗」も高くなるのだろう。
そしてスイッチが入り水が撹拌−排出のプロセスにはいるのだろう。




今回は、外見からはわからなかったが給水口が藻と泥で詰まっていたのである。




二重になっているフィルターを抜きやすいように針金で取っ手をつけたのだが、それが駄目だった。



このために、過剰な撹拌−排出が繰り返されたのである。
そして水の量は減っていった。





藻が発生して目詰まりが激しかった。




しっかりと針金に泥が絡みついていた。



中にこれだけドロが詰まっていた。
異常な事態というのは、システムが悲鳴を上げているプロセスでもある。
毎回の掃除が簡単にできるように良かれと思ってしたことが、裏目に出たのだ。




きれいに洗い針金を抜いて再セットした。



今度はきれいである。






そして次の問題はコレ(笑)

給水している時は、本来排出管からは水がもれないはずなのだが、チョロチョロと漏れている事が判明。
もしかしたら、下の排水口のトラブルかもしれない。
数日様子を見ることにした。
池の水はきれいになったので、一段落である。


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上タンクの底辺である。
白くて丸いのが水の通り道である。


真ん中の大きなフタは外れるようになっている。





下タンクが見える。
濾過材がくっついているの分かる。
結構扱いが難しい。


ロータリースイッチである。
感圧スイッチが入ると、取水+循環プロセスから「撹拌+排出プロセス」に入る。


湧清水 5型である