糖尿病の食事学 2回め検査結果の記録

私達の細胞は毎日少しずつ新しくなるし、死んでいく。死んで行く細胞が新しくなる細胞より多くなると、不可逆な変化と言える。そしてそれは老化と言われる。やがて、60兆個の細胞の中で「死が積み重ねられ」て、総体としてのヒトの死となる。

糖尿病は、「老化」が早く来る病気である。

老化が早く来る原因は、高血糖状態の継続である。
糖尿病とは糖質に対しての「全身的な代謝異常」と言える。(糖質アレルギーと考えると納得できる)

合併症とか併発症と言われるが、「全身的な代謝異常」の結果である高血糖状態が長く続いたことによる「緩慢な死」なのである。


日常的な血糖値の自己検査はある時点の高さを示しているだけだから、個別のイベントが、代謝に対してどう影響するかは分かる。
しかし、毎日の生活がどう「緩慢な死」に対してのリスクとなっているかの指標とはならない。
そこでA1cの登場である。

毎月一回の血液検査でA1cを測ることにしている。
糖尿病と向き合うためには必要なことなのだ。




糖質制限を始めたのが、2015/4/8である。
最初の検査は2015/4/20で「12.3」ほぼスタート時点の値である。
2回めの検査は2015/5/26で「10.2」で2%の低下である。

何とか10%切ってもらいたかったんだけどなあ〜。
残念でないと言ったら嘘になる。妻も少し残念そうだったが、2%は大きいと言ってくれた。そうなのだ、2%も減ったのだ。そう考えることにした。


検査期間内の生活傾向を見てみた。
糖質制限の開始直後は、gi値さえ低けれ大丈夫かと考えていたのである。
春雨や蕎麦を食べていたのである。

早朝血糖表terumo_data_days.pdf 直を見て頂戴。


劇的に変わったのが、5月から始めた「自己糖質測定」である。
毎朝の血糖値から始まり、食事のメニューに対応して、食前->食後1時間->2時間->3時間の血糖値を測るのである。
蕎麦(100g)を食べると一気に200mg/dlのアップになって、落ちてこないのである。
これがわかったことで初めて自分に合った食事療法が始められた。


同時に運動(プールでの水泳)の強化も始まっている。
30分の水泳が、血糖値を多い時で30mg/dl下げているのである。

また、糖質制限下での運動は、脂肪を使うことになり、体脂肪率を下げる。





【今後の計画】

毎日「連続1km」泳ぎます(今は連続650mから徐々にアップ)。水泳後、血糖値-30をコンスタントに記録できるようにする。

食事は3食(がいいような気がします)、満腹して、血糖アップ40mg/dl以内のメニューを作る。
酒は一週間に2回まで(笑、困難が予想される)。

結果として、以下の数値が達成できることを狙います。
朝一測定結果を140以下
どの時の自己測定結果も180mg/dl以下になるような生活

【評価の指標】
次回のAicで7-8%の数字。






『plan - do - see 』とよく言われるが、多くの人は肝心なところを知らない。
実施前にどのような仮説のもとでplanを立てたのか。どのような効果が予想されるのかということの明示である。
と言うか、planの中に期待される効果と評価の基準を埋め込んでおかなかればならないのである。


ソフトの開発にアジャイルと言う考え方がある。
短いスパン(1週間程度)で変更して、お客さんに確認してもらい進んでいくのである。
同時に、このような開発はお客さんが強く関与することになる。
開発の依頼側にとっても、開発プロセスが自分たちの問題となり、開発会社に任でなくなる。


体を構成する60兆個の細胞と意識の関係もよく似ている。
細胞の声を私達意識は「空腹」「満足」「疲労」「欲望->渇望」と言った抽象的なサインしか受け取れない。
そのサインに応えることがどういう影響をあたえるのが『分からない』のである。


その上、食習慣は、保守性という、大きな問題を抱えている。保守的になることが安全を担保しているのである。

しかしながら、変化を受け入れるのは、難しいことになる

A1cと言うのは、赤血球が生まれた時に血液内の血糖と結合する。
赤血球は45日で分解されるので、その期間内の平均が分かる。
そして、合併症、併発症の発生率との強い関連がある。

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