「30年後の同窓会」には驚いた。素晴らしいロードムービー。だめだ、グショ泣きだ。

国家と家族、神、孤独と救いのお話である。

最初はBreaking Badのブライアン・クランストンで映画探し始めた。そして見つけた。
そんなに期待しないで、飛び飛びで結末まで行ってサヨナラするつもりだった。

ローレンス・フィッシュバーン出ているじゃないか。と思って、少し見直している間に、脇を固める役者さんの地味ながらうまい演技に引き込まれた。
どの脇役の人も見事であった。兵隊の偉い人も、レンタカー屋さんも、最後にサルさんと話する女の人も素晴らしい。

若い兵隊の人、良かった。





牧師とメフィストテレス、そして息子を失った男の数日の旅を描いている。
実に敬虔な映画である。




息子を戦場でなくした男の話である。
そして、3人は自分たちの若い頃と重ね合わせてもう一度生きる。
年取らないと見えない風景も有る。


ロードムービーとして今まで見た中でも最高だ。
ロードムービー」とは紆余曲折と仕方なく性格の合わない二人(三人)が旅して新しい関係を見つけていく物語だ。


そこに矛盾や嘘偽りがあると見ていれない。
そのうえ真っすぐ目的地に行ったのでは何も面白くない。


実に上手く描いている。



だめだ、グショ泣きだ。


何度も繰り返してみた。
音楽も素敵だ。



遺体を運ぶ予定のレンタカーを運転しながら、牧師とメフィストテレスは神について会話する。
映画開始から47分くらいのところだ。
「神は皆見ている、天罰(reckoning=計算、見積もり、請求書)は下る」という牧師の言葉にメフィストテレスは怒り出す。
子どもたちがレイプされている時、多くの人が理不尽な死を迎えた時、お前はどこにいた(where were you?)といい、神を呪うのだ。
存在を信じているから、問い詰める自分を見る事ができる。

こういう「敬虔なる不心得者」を僕は大好きだ。


「神様のヘッドロック」をかけてもらいたい。
カラマーゾフの兄弟にある「神の不在証明」への『ブレイキング・バッド』(Breaking Bad)的回答だ。

結局、このレンタカーで遺体を運ばないことになる。
これもアメリカ映画におけるコードだろうか?

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All right.
I can assure you of that.
Well, great, then,
because I reckon
that I would take
that opportunity
to stand at attention
and say to God,
"Hey!
Where were You when the...
"raping children and
the-the genocide and all that?
"Where were You
when they flew airplanes
"into the buildings
and killed thousands of people
"who were just going to work?
"Where were You when Doc's kid
"was just buying Cokes for his buddies "and some raghead come up and shoot his face off?
Huh? Where were You?"

Yeah, you see, I'm not gonna stand there and try to explain myself to Him,
I'm gonna make God explain Himself to me.

Oh, all right.
Yeah, and I think
by the end of it, He'll say,
"Hey, come on. Get in here.
"You? You're my kind of dude.
You, give me one of these."
All right, well, good luck with that.
I'll be praying for you, you hear



軍服を着せるのかどうかで少しハラハラした。
最終的にはこういう落とし所かと納得した。


難しいところだと思った。
映画にはコード(共通の価値観)がある。
一線を越えることができない線である。というか、どんな価値を守ろうとしているかですべての表現は分類される。私たちの営み全てからそれを見つけることが出来る。
やはりこの映画はアメリカ産である。

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いかん、アマゾンプライム遮断しないと仕事にならん。

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題名、「同窓会」と言う感じではないな。とは言ってもなんとつけていいのかわからない。そのままでいいのではないか?


しかし、この映画のキャッチ何とかならんか!
まあ、わかりやすいけどね。
よっぽどスタンド・バイ・ミーに夢があるんだなあ。

あの映画とは比較にならん。
まあ、嫌いではないのですが。


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変な煽り文句いらないのにね。





今気がついたのだけど、予告編の方はレンタカー屋さんのトラックの外壁が違っている。
コンペチターからクレームが来るのだろうか?リアリティを出そうとすると問題も多いのだろうなあ。面白い。

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ja.wikipedia.org
この会社、すごい大きいアメリカのレンタカー屋さんみたいだね。

勉強になる。


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もともとロードムービーは好きである。
ミッドナイト・ラン、スケアクロウレインマン、いこか・もどろか、真夜中のカーボーイ、まだありそうである。
そうそう、「三ツ星フードトラックはじめました」もロードムービーだ。


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