「細胞の栄養学」(3) 55歳から始めた僕の食事探し 人生痩せたり太ったり

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2015年、眼底網膜症で失明の危機を宣告された(詳しい経緯はこちら)。
30歳代に宣告された糖尿病の合併症が現れてきたのだ。

医師に提案された治療(レーザー凝固=眼底の新生血管を焼き潰す)は「破壊的治療」とでも言うべきもので、悪化を遅くすることは出来るが、将来良くなることは望めないものだった。



30年間、医師の言うことを聞き、治療を続け、中断したその終点だった。
僕は手術を断った。今でも、医師や看護婦の憐れむような、蔑むような目を忘れない。
どうせ、家族に説得されて手術に来るに決まっているという目だった。
渡された冊子(眼底網膜症の解説)は失明することの恐怖を実感させてくれた。
とにかく内科に行きなさい戸言う言葉は、僕自身が取り組んできた「糖尿病治療」を花から聞こうともしない態度だった。
手術ではなく食事を変えることで自分を作り直そうと考えた。



従来本が好きで、職業もソフトウエアエンジニアである(笑)。
問題の解決で飯食って30年である(爆笑)。
まずは膨大な量の「レシピ本(食事指導本)」を買ってみた。

しかし、どんな食事が良いのかいくら調べても分からない。
食事調査の結果、様々な分析が並び、理想的な体験が並ぶが、納得できない。
そして、書かれているような食事作りは実践できない、続かない。


2013年に『糖質制限』を学び実践したが、続かなかった。
元来、「権威」に反発する性分だから、医師がああしろこうしろと断定するのに従う気にならなかったのかもしれない。

そして人生を変えた本と出会うバーンスタイン博士のことはこちら、ベッカーさんのことはこちら

食事(=健康)とは、自分で向き合う他ないのだということに気がついた。





幸運なことに僕は2型糖尿病患者である。
炭水化物を食べれば即血糖値が上がる。

これは、僕自身が何を食べていいか悪いかのセンサーであるということである。

血糖値が上がらない人たちは、糖質が代謝酵素によって姿を変える)され多くの場合は「脂質」に変わり、体内を巡る。
無論アスリートのような筋肉を使う人達は違う。





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