r人生痩せたり太ったり(仮題)」のコンセプト(10)夜、寝ている間に体重は減っていく 炭水化物を取っている限り、運動では減らない

僕はすでに炭水化物を摂らなくなって2年になる(2015年4月以降始めた)。

炭水化物はインスリンを呼び出して、筋肉細胞と脂肪細胞にブドウ糖の取り込み許可を与える。
つまり、体脂肪を増やすのである。

では、僕の体重はドンドン減るはずなのに、減らない?

深刻な悩みであった。
一旦は80kgを切る勢いだったのが90kgを超えたのである。

身体ってどうなっているんだろうかとどうにもわからなくなっていった。
血糖値に関しても、炭水化物を摂らないのに高い血糖値の日もあるし、酒を飲めば非常に低い。




2017年3月のことである。
ふと読んだダイエット本に「夜、寝ている間に痩せる」と言う本があった。
まあまあ、こういう嘘をよく書くものだと思いながら、体重を測ってみた。


なんと、寝ている間に減っていくではないか!
これは驚きだった。
今まとめ始めているが、「風が吹けば桶屋が儲かる方式」で痩せるのである。
炭水化物を摂らないとではあるが.........。

注意して探すと幾つか本が出ていた。
中身(作者が思いついた理由の説明)は少し疑問があるが、『夜寝ているうちに痩せる』ということはおそらくは事実なのだろうと思った。




僕の中で、幾つかのダイエットの常識が覆った。
運動では痩せないというのは分かっていたが、寝ているうちに痩せるというのは少し驚きだった。



僕は一晩で500g減る。
身体の細胞はブドウ糖がないと死んでしまう。これはケトン体がどうのこうのと言った所で、事実である(注)。
インスリン注射による低血糖が存在することがその証明だ。
つまり、ずべての細胞は「ブドウ糖」を必要とするのだ。
僕のように炭水化物を一切摂らないと脂肪とタンパク質からブドウ糖を作るのだ。

肝臓には10時間分のブドウ糖がキープされている。
その貯蔵庫が空になると死んでしまうので真っ先に充填される。



酒を飲むと減らない。
つまり、酒は速攻で脂肪に変わるのである。

やっぱ、どうやって酒を止めるかである。




本当に敏感に体重は変わる。
痩せたり太ったりなのである。
問題はその先である。



以下のpdfは2017年3月からのほぼ1年間の体重の推移である。
トイレにいくたびに’(前後に)測ってみた推移である。
早い話オシッコでどれだけ痩せていくかということである(笑)。

面白い。「代謝」というものは面白い。


2017体重1.pdf 直
2017体重2.pdf 直


横が日にちである。
四角い箱の一番上が測定の時間
上段がトイレ前、下段がトイレ後
ちまり、前の測定のあとの時間で減った分と、トイレでした大小の重さがわかる。

脂肪は、肝臓代謝されてブドウ糖作る。
脂肪の代謝において水分が発生する。
その分が排出されるのだ。






注 : これはケトン体がどうのこうのと言った所で、事実である。
糖質制限を旗印に儲けている連中と、従来の糖尿病治療で商売している連中の論争で「ブドウ糖」をどう扱うかという問題がある。
『脳は「ブドウ糖」しかエネルギーとして使えないので、絶対に炭水化物が必要だ』Vs.『「ケトン体」を細胞はエネルギーとして使うのでブドウ糖は必要ない』という議論である。

実はこの議論はそもそもの前提が間違えている。
1)すべての生命の「細胞」(細菌もウイルスも、植物も動物も)はATP<=>ADPのリサイクルで生命活動を維持している。
2)ATP<=>ADPリサイクルはミトコンドリア内で効率的に行われる。

3)ATPは細胞を越えて運搬されることはない。<----これが隠し玉
4)植物では、デンプン(ブドウ糖)を合成して光合成を行えない細胞(根、芋、種子)にエネルギーを渡す。
  つまり、太陽エネルギーは、植物を通じて「炭水化物」として地表上に現れる。

5)肝臓の細胞では、ケトン体のエネルギーを利用してATP<=>ADPリサイクルを行う。
そのエネルギーと「糖原性アミノ酸」を利用してブドウ糖を造り、それを脳が使う。

「脳がケトン体を使えない」という表現は「脳の神経細胞ミトコンドリアを持たないので、ケトン体の代謝物ではATP<=>ADPリサイクルではおこえない」というのが正しい。



脳がケトン体を使えるならば、インスリン注射で低血糖は起こらないだろ。
僕はケトン体量が普通の人の3−4倍あるがケトアシドーシスではない。





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