血糖値の自己検査キットはなぜ凄いか

糖尿病の食事療法の難しいところは、実行している患者に数値的な評価の方法がないところである。

3ヵ月で25kg体重を落とした時、僕は、食事日記を付けて、食事のカロリーを測って、毎日を過ごした。

しかし、その方針が正しいかを知る方法は、せいぜいで体重を測るくらいのものである。
カロリー制限のダイエットは辛い、その上、そのイベントが効率的に+を与えているかがわからない。

そして、血液検査をしては医師に『ダメ』を出されるのである。
従順に毎月通って、血糖降下剤を飲んでいればいいのであろうが.....そして治ることなく深刻化していく、やがてインスリン注射になり、最後はどうなるのだろう。

何度も繰り返されるのは、『きちんと指示を守った食生活をしなければ、病状は進行する』という言葉である。
その通り、病状が深刻化するのは「患者の責任」である。






毎日の生活は、様々なイベントの繰り返しである。
イベントが、血糖ホメオスタシスにどのような影響を与えているか、前後の血糖値を測ることで分かる。




食事、睡眠、運動、仕事、大小排便、生活の中のイベントは「血糖」を供給(外部から、内部から)するし、消費して、尿から排出する。

このイベントの開始と特定時間後の血糖値をワンセットにしてイベントを血糖値的に評価するのである。

特に食事は複雑である。
おおまかに糖質を抜くという方向は出ていても、完全に0にあることはない。
その上、多種のメニューが組み合わされているから特定の犯人(?)を探すのは困難である。

自分にとっての正しい食事とはなにか、見つける助けになればいい。



そして、効果はある。

この一ヶ月(38日)、糖質制限は明らかにいい傾向を持たらせてくれている。
血糖検査キットのお陰でそれに確信が持てる。

明確な戦略が立てられる。

プールで30分泳ぐと確実に血糖値が下がっている。

やる気も出るし継続も可能だ。



もっと、血糖値の自己検査キットを皆使うといいのになあ。
しかし、これは使うのが(操作方法ではなく、生活と結びつかせて変わる勇気を与えてくれる事)難しい。


そこで、ソフトを作ろうと思っている。

インシュリン注射の治療をしている人向けのスマホアプリとかあるが、どうも気に入らない。
いかにも「大学と提携しております」と言う「権威色バリバリ」なのだ。


自分自身で病(今の生活)と向い合って、『変わることで病とともに生きようとする勇気』を得ることが出来つ様なアプリである。


決して専門医に任せて言いなりになることではない。



人間の食生活は保守的になる。
それは当たり前の事である。命がかかっているからである。

それを変える勇気は、事実に裏付けられた仮説と合理的な数字の裏付けが必要である。





今、自分の体を実験台に「仕様作成中」である。




ああ、楽しみである。

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