空腹の研究 (1) 医師や看護婦に食事指導など出来るはずがない
僕は、糖尿病歴の中で何度も食事指導を受けてきた。
医師の場合もあれば、看護婦の場合もあった。
いつも感じるのは「指導」ってなんだろうかということである。
ガリガリに痩せている看護婦に指導を受けた時のことである。
「私も少し気を緩めると太り体質なの、だから、いつも腹八分目より少なめに食べているの」というではないか。
これは裏を返せば、『お前は、意志が弱い、食い過ぎだ』ということである。
彼女には、どうして我慢できないか一生わからないだろう。
彼女が本当にすぐに太る体質かどうかはわからない、しかし、憂鬱になった。
凄く年取った医師に指導を受けた時である。
散々、足を切断するとか、目が見えなくなるとか言われて、最後に「コンニャク食いなさい」と言われた。
あきれ果てた。
栄養学では食事指導は出来ない。
その人間のライフヒストリーと現在の状況が強く食事につながっている。
それを知らなければ何の提案もできない。
せいぜいで、共感するふりをするだけである。
江部先生のように、糖尿病になった医師だけが分かるんだよなあ。
今ではそうは思っていません。2019年7月
masaya50.hatenadiary.jp
結構、癌になった医師の本とかも面白い。
糖尿病患者がカロリー型のダイエットをすると「耐えられない空腹」になる。
その為に、カロリー型のダイエットは継続不可能なのである。
これが、糖尿病患者でないとわからないのだ。
腹八分目というのも無いのだ。
いくら食っても腹は空いていくのである。
なぜか分からなかったのだが、糖質制限シーズン1でなんとなく分かった。
糖質をとらないで、肉と魚と野菜だけで食事を組み立てるといると「空腹」が違うのである。
糖質をカットすると何故か空腹が耐えられるのである。
多くの植物由来の化合物は人に幻覚を見せたり、操ったりする。
炭水化物は、人を貪欲にする。
植物は、「栽培」を通じて自分たちの遺伝子を広げさせている。
そして炭水化物を生み出す植物は世界を制覇した。
すでに世界のヒトは炭水化物なしでは生きていけない。
ヒトはどれだけの労力を炭水化物を生み出す植物に費やすているのだろう!
夏井先生の本読んでいたらよく似たことが書かれていて面白かった。
多くの生命は互いに相手を操りながら共生していく。
ある種の寄生虫は宿主を月夜の晩に捕食される様な場所に行かせる。
肛門の周りに卵を産んだ回虫は、痒みを感じさせることで人の手に卵を渡して他の宿主に進む。
時にどちらが主なのかわからなくなる。
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