幸運な病のレシピ( 1209 )朝:味噌汁、「後片付けを科学する」労働争議から学んだもの、父は僕を育てるために忖度の人生を送った。「宗教を失った時代の政治学」
【 2019/4/30の食事 】
「忖度(ソンタク)」が悪い事のように皆言うが、誰でもしていることだ。「空気を読み」「阿吽の呼吸で」「直接の指示がなくとも」「臨機応変に」現実に対応して、より大きい利益を自分の会社にもたらす。
そうすると、自分の分前も増えるのだ。コミュニティのプロトコルである。イジメやセクハラやパワハラ、全てこのプロトコルの発現でしかない。
そのコミュニティから逃れられない時、自死を選ぶ他ない。
誰でも自分の生活が大事だ。
そしてその生活は、自分の意(他人に理解できない価値)に反することをすることで守られる。
世界は過酷だ、少ないリソースを分かち合いながら行きていかねばならない。
「負けた側」も行きていかねばならないし、自分も負けることがあるかもしれない。
だから、「共通のルール」を守ることが必要なのだ。
かつては「宗教」と呼ばれ、ここしばらくは「民主主義」と呼ばれた価値は、すべての人を平等に扱おうという価値である。
今や、世界の為政者は「自分ファースト」である。当然そいつらに忖度する連中も「自分ファースト」になる。
すべての人間に共通の価値を守ろうとしない社会は「テロ報復される。多くの消えていった文明の足跡を見ればわかる。僕はテロは好きではないが、自分の命を失ってまでも絶望を表現しているということをもっと重く感じても良い。
「令和」という『「自分ファースト野郎」の考えた元号』ははまさに象徴的だ。誰も反対していないかのごとく報じるマスコミの忖度ぶりは見事だ。
メーデーが近づくと憂鬱になる。
今年二十歳になった娘の生まれた頃「新潟金属」という鉄工所の工員だった。親会社はニッケルの鉱山を持ち、一部上場会社だ。
父はその会社で50年経理部長をしていた。首切りのうまい会社だと言われ、親会社の状況でバラバラと首を切り、死人が出ても経営者は知らん顔だ。父は経営者の胃を汲に(忖度)、会社の中で生き残ってきた。
僕が東京に出るとき、「ここに戻ってくるな」と言ったことを忘れられない。
30回以上の転職を繰り返した僕を母は「どこに言っても長続きしない壊し屋だ」と言ったものだ。
毎日、医者や栄養士の言うことを信じないで食事を作る。高いコストを掛けて後片付けをする。
健康かどうかはしらない。医者や栄養士に忖度した所で何も良いことはない。
そして僕は父の食事をつくる。
酒がやめられないから肥満である(笑)。
何とも後片付けは色々なことを考えさせる。
今日の食事が死に方を決める、明日の食事が生き方を決める。
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