「COVERS」(23)フライパンズ

僕の家に一番多いのはフライパンだ。
普段使いのものといっとき使いのものが有る。

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右から30年使っている中華鍋、
チタン製で軽い。東京で料理で痩せようと思い野菜炒めを中心に食事を組み立て始めた頃に買った。
確か神田の調理道具の専門店で、4,500円だと思ってお店の人に買いたいと話したら、45,000円だった。
運良くボーナスをポッケットに入れていたために買うことが出来た。
最近のチタン製とは違い、厚みがある。

友人にいただ銅のオムレツ用の銅のフライパン
友人の家に泊めてもらった時に頂いた。弱火でじっくりと熱してオムレツを作る。
フライパンのそこから側面のカーブが良いのだろう。かなり上手く出来る。

鉄の分厚いステーキ用(防弾効果もある)
長く使っていたフライパンと入れ代わりに買ったと思う。あまりに重くて一時期は使っていなかったが最近使い始めている。
弱火で肉を焼くには最高だ。

20代の初めに買ってキャンプでなんでも作った中華鍋。
これは使ったなあ。キャンプに持っていって、ラーメン煮たり野菜炒めたりした。
今では余り使うことはないが、チマチマと麻婆豆腐なんか作ってみると良い。
厚手の鉄製なので熱を持つのでチャーハンにも良い。



フェースブックにはカバー写真を設定することが出来る。皆それぞれに気に入った写真をアップロードしてコメントを書く。僕は厨房仕事に欠かせない道具をカバーすることにした。COVERSというのは僕の大好きな音楽家のCDだ。有名な曲の「替え歌」が演奏されている。料理のレシピというのは大昔から家庭でそれぞれに奏でられている音楽のように思う。誰かに習い、毎日奏でる。皆同じ様に見えながら二つとして同じものはない。私達一人一人が違うように。「商品化された食事」は自分らしさを殺す。自分らしく生きるために僕は今日も道具たちと厨房に立ち、料理を作る。このシリーズはこちら