我が便秘人生(5)浣腸の神様

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玄米ご飯を食べていたときはめちゃくちゃ通じが良かった。
驚くほど大量のうんこがフカフカに出てくるのであった。

ところが炭水化物を取らなくなったら恐ろしいことが起こり始めた。
とにかくうんこが出ないのである。
しかし、便秘ではなかった。
便秘の定義としては、出たいのだが、出ない。
というのだろうか。
なので、うんこの量が減り、数日出ないが苦しくないことが多くなったのである。


それでも、時折麺などを少し食べるとドガンと出た。おならも臭い。





その内に「腸肝循環」の概念を知り、調べていく間に人間の体はチューブなどではないなと感じる様になった。


やがて、便秘の苦しさを知った。
肛門から進まないのである。
出たいと思っているのに出ないのである。




これは苦しいものである。
びっくりである。
こんなに苦しいものだとは知らなかった。
ああ、人生は直面しなければわからないこともある。






うんこは、体内の脂質の代謝と関係している。
便秘の本をそこそこ読んだのだが、まるでわかられていないことはわかった。


多分、研究者は便秘になったこと無いんだろうなあ。
どの本も他人事である。



母はマグミットという下剤を飲んでいた。
副作用はないと言われていたが、血液内のマグネシュウム濃度を上げて腸に水分を排出するという機序であったと思う。



しかし、苦しいときは僕も飲みたいと思う。
臨床の苦しみは辛い。


しかし、僕には浣腸の神様がついている。





最初の1回はまだよく分からなかったので、直腸の奥まで染み込む前に流れ出ていたためにほぼ役に立たなかった。そのために摘便をした。


その後で、最近2回お世話になった。

前回(たしか東京から返った後でのことのような気がする)から肛門を上に向けて浣腸液を注入すると一人でもできることがわかったので楽になった。
動画に撮ろうかと思ったが、まだちょっと恥ずかしい。
少し自分にホッとした。




しかし、排泄は食事の総仕上げである。
誰もが直面する現実である。

年をとると出なくなって「摘便」をしたり本当に辛いようである。
母の便秘日記を思い出す

しかし、ビルゲイツも同じように苦しむのだろうと思うと少しだけ神様を信る気になる。
人間が平等に出来ている証明であろう。







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