我が便秘人生(6) 便秘という生活習慣病に向き合うには、食事を変えなければならない。しかし、どう変えればいいのかがわからない。便秘は辛いものであるが、なぜ食事との関係をもっと考えないで薬(タンパク質のブロッカー)に走るのだ。

便秘人生の記事はこちら



便秘は辛いものだ。

そして便秘というと母を思い出す。食事を作るようになってからずいぶん楽になったと聞くが、何が原因かはわからない。毎日用意したヨーグルトかもしれないし、白身魚の煮付けかもしれないし、僕の笑顔かもしれない。


母が辛がったので、いろいろな本を読んだ。

医者のアドバイスにしても「朝、水を一杯飲め」とか「バナナ食え」とか愚にもつかんものが多い(もちろん効果あるものもあるのだろうが........)。
マグネシュウム錠剤などという恐ろしいもの(母は中毒で苦しんだ)もあるし手がつけられない。


生化学の事を勉強し始めてから、「薬・医学・身体」に対して、ずいぶん見方が変わった。



「内分泌・外分泌」という言葉があるように人の身体の内外をはっきりと分けて考えるのが医学である。
しかし、「外界」と「身体というコロニー」の境界は曖昧だ。




糖質->脂質の「腸肝循環」に関して言及しているものは見た事がなかった。
身体に入ってきた糖質は血糖値を上げない場合は、中性脂肪ー>胆汁酸ー>十二指腸ー>小腸下部ー>静脈という流れでコルステロールとなって循環する。
胆汁酸は胃酸を中和して、分解された様々な高分子化合物・脂質と結合して体内に招き入れるコンテナである。

腸は体内なのだ。
この関係に言及している便秘の本は少ない。


この記事に出てきている便秘薬というのは、この機能をブロックするのだ。
細胞は外部から物質を取り込んで内部に運ぶ。
その目であり耳である膜タンパク(受容体)に強制的に結びつき機能を失わせるタンパク質を作って、「薬」と称しているのだ。

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おそらく、食事と関係する事は確実であろう。
そしてその生活を変えようとしないで薬飲もうとするのは僕の流儀ではない。

2015-01-09 糖尿病の新薬で副作用
2017-07-29 幸運な病のレシピ(16)楽しいひと時「生活習慣病」を考える
2017-06-06 生活習慣病としてのうつ病

一旦分泌された胆汁酸の小腸からの再吸収を阻害するブロッカーって恐ろしい。


便秘という生活習慣病に向き合うには、食事を変えなければならない。しかし、どう変えればいいのかがわからない。


手放しで喜んでいるこの記事には賛成できない。
しかし、便秘は苦しい。生きるという事は苦痛の連続である。

アサヒコムより

江戸時代から進歩ない便秘薬に…ついに新薬、続々登場 鈴木彩子2018年11月16日07時01分


日本人の6人に1人ほどが悩むともいわれる便秘。治療薬は江戸時代からあまり変化がなく、患者の満足度は決して高くはなかった。そんな中、ここ数年、新しい薬が登場し、選択肢が広がっている。腎機能の落ちがちな高齢者や、子どもなど、一人ひとりの事情に合わせた使い分けが可能になりつつある。

 東京都の男性(78)が便秘に悩むようになったのは、68歳で仕事を引退してからだ。以前は毎朝「判をついたように」排便があったのに、3日たっても便意を催してこなくなった。便秘治療に詳しい鳥居内科クリニック(東京都世田谷区)を受診すると、慢性便秘症と診断された。

 慢性便秘症は、排便が週に3回未満か、4回に1回を超す頻度で排便が困難な症状(残便感、強くいきむ、肛門〈こうもん〉の閉塞感など)があり、それが何カ月も続いた状態だ。食事や睡眠といった生活習慣の変化が影響しやすく、加齢とともに増える傾向がある。

 大腸を刺激するタイプの薬と漢方薬を処方してもらっていたが、今年4月にぎっくり腰を経験。いきみづらいためか、再び便の回数が減り始めた。そこで鳥居明院長から、保険適用になったばかりの便秘薬エロビキシバット(商品名グーフィス)を提案された。

 便秘の治療には古くから、セン…


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