昨晩の出来事 散歩で一杯!

父は毎日、4時半位から1時間散歩して6時前には家に来る。暗くなる頃なので、季節によって時間は変わってくる。

僕は父の到着に合わせるようにして、買い物をして、食事を作る。

食事時間はおおよそ1時間、毎日決まった順にゆっくりと食べる。
季節のものをできるだけ取り込みメニューを考える。

僕は糖尿病で合併症が始まっているので、内臓年齢は父と同じである(笑)。
同じものを食べたら、僕の血糖値は父より、大きく上がる。


僕の膵臓年齢は90歳以上だろう。間もなく「ご臨終」である。身体の組織は少しずつ死んでいって、戻ることのできない状態になる。それが老化である。膵臓からインスリンが出なくなってしまったらどうするかは思案中である。やはり、インスリンの自己注射を始めるのだろうか?
膵臓からのインスリンが出なくなると人は簡単に死ぬ。自己免疫疾患やウイルス性の膵臓炎でβ細胞が機能しなくなる「劇症型1型」と呼ばれる糖尿病で起こる。
朝、熱っぽくって医者行って風邪薬貰って、翌朝死んでいたりする。風邪で内科医にかかると血糖値の検査をしたりする医師も居るが、これが心配なのだ。僕も一回経験がある。







90歳だったとしたら、老衰で片付けてもらえそうなのだがなあ。さすがに57歳では老衰とは思ってもらえない。
「過剰包摂」の時代と論じている社会学者がの本を前に読んだが、まさにそれである。

後期近代の眩暈―排除から過剰包摂へ

後期近代の眩暈―排除から過剰包摂へ

いい加減ほおっておいてもらいたい。




「多彩な肉魚と食材の油を逃さない調理」を心がける。
僕は食べることはないが、父は最後にご飯を80g食べる。やはり食べないと落ち着かないそうである。

僕はビールとウイスキーであるが、父は日本酒はコップに2.5杯 2合強である。







数日前のことであるが、なかなか食事に来ない。

以前は、「徘徊」と言う言葉が頭のなかで大きな赤文字となって、点滅して止まらなくなった。
自動車で散歩コースを走り回り、疲れて動けなくなっていないか探し回ったりもした。
2017/1/5の出来事以来(今度書きます)、そんな事はなくなったが、やはり心配ではある。
結局、心配するということは、相手を馬鹿にすることなのだ。
もう心配しないことにした。どうせいつかは別れなければならない日がくるのだから、それまでは楽しくやっていこう。


先に食事を始めるが、なかなか来ない。
子供と妻は食べ終わり、僕は少し食べて、机に向かった。
突然呼び出されない出されないように酒は飲まないで待っていた。




何度か実家に行くが、杖が戻っていない。
この杖は、昔に亡くなった母の父親のものである。
父がいなくなったら僕がもらうことになっている。







7時に近くなった頃、小さなノックが聞こえて玄関が開く。
父である。ドアを開ける前に小さくノックするので、分かる。
マユがワンワンと出迎える。
食卓では、一切小言を言わないことがぼくらのルールである。
家族の食事は、作るのが当たり前なのだ。
「いつも済まないね」と言われたら、「何をおっしゃいますか、僕もみんなも食べています。お礼を言ってくれるのは父さんだけですよ」と答える。
そうはいっても、ありがたがってもらえるとうれしいものである。




「ほらこれ食べな」と小袋に入ったおせんべいを机にぽんとおいた。

妻は、安心して「どこまで散歩行ったの」と聞いたが、僕にはピンときた。
散歩途中で、寄り道してきたのである。

駅前の食堂でいっぱいやってきたそうだ。
その食堂は、幾度かの整備計画の後もほぼ同じ場所にある食堂だった。

昔はそのお店で会社の人は電車時間まで一杯やったそうである。
僕も、大学に行った頃、父とそこで寿司を食べたことがある。
既に、鉄道は使わない時代になってしまい、多くの飲食店は消えてしまった。
それでも、鉄工場勤めていた頃、駅前の店は飲み会で時折行くことがあった。
思い出の店である。


暖かくなったので行ってみたのだろう。
しかし、いつもの散歩コースではない。駅前まで行くには随分足を伸ばす必要があるし、スタート時点から決意しなければならない。



以前「百年しばた」という運動で400軒以上のお店や商店を歩いたが、その時お会いしたお店の方は、父のことを知っていた。きっと楽しい一時だったんだろうなあ。




今度一緒に行こうとと約束して、僕もビールを飲み始めた。


父は回復してきている。

僕は幸運である。


幸運な病 糖尿病とおつきあい

幸運な病 糖尿病とおつきあい


今度本の「ちらし」作って配布の始めよう。
まずは、地元で売れなくっちゃ(笑)



今日、商品説明の所に少し追加した。

Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 616,345位 であった。
世の中には沢山「本」があるんだねえ。




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