お役人と政治家(上級国民)の「人口減少、少子化」に対しての対策を嗤う

僕は子供達が帰ってこれる「しばた」を作ろうという運動をしている。
今、Discover Futureという事を考えにおいて運動をしている。

最近、飛び込み営業で回っているのだが、「幼稚園」と「介護施設」ばかり目立つのである。
政治がそこに金をばらまいているのだろう。
様々な企業は大喜びでぱくついている。

こういう連中を見ていると憂鬱になる。
子供が少なくなっているということに対しての『仮説』を持っていないのである。







僕らの母の時代は、7人とか兄弟がいるのが当たり前の社会だった。
これは、子供が『労働力』としての価値があったからである。
自営業(農業、商店、販売エリアの狭い製造業)が殆どを占め、大きな会社の社員である比率は少なかった。

当然、家族は家業において重要な労働力となる。
家業は世襲が当たり前で、子供の頃から実学を学び様々なスキルを習得していく。
老人はその経験から子供たちに必要とされ、尊敬される。
まら、狭いコミュニティは同年代型の人間関係を維持し続ける。



こんな時代が大きく変わるのである。


社会の構造的変化が少子化の根底にあるのだ。

それを理解できなければ適切な対策は立てられない。

世襲の商売は消えて、グローバル企業が人を雇用する。
農業は大規模化され、サラリーマン化する。
父親と子供は異なった仕事をして、父親の経験は子供から見たら役に立たないものである。

子供は故郷に帰ってこれない、そして、親は施設で死ぬ。

では、子供を作るメリットはどこに有るのだろうか?

子供を育てることは人間という生物の『本能的な喜び』であると言う輩(馬鹿)もいる(SEXは気持ちいいが......)。
なぜ人口は減り続けているのかという根本的な問いかけに対する仮説になっていない。




銃・病原菌・鉄 上巻

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夫婦が子供を生むのではなく、コミュニティが、家族を通じて子供を生むのだ。
預言者という死を僕は大好きなのだ。

多くの動物は、適切な環境がなければ子供を産まないとジャレッド・ダイアモンドさんは言う。
家畜化出来る動物とそうでない動物の違いだそうだ。
ある種の鹿は長時間(数日間)、雄が雌を追いかけてその後に交尾するという。
この(他の生き物から見て)おかしな婚前交渉は生活のエリアが十分広いかを確認出来ないと子供を作らないということの現れだという。

一つの谷にトラは一匹と言う言葉を聞いたことがある。



地方で子供は大きく育ち、都会に出て行って、ブラックなグローバル企業に務める。
子供を作るような給料はもらえないから、夫婦共働きになる。
子供を作っても、自分お老後の世話はしてもらえない(現実として、介護はアウトソーシングされている)。
子供を育てること(子供は絶対に落ちこぼれる法則の為)に皆失敗していることを見ている。
子供の高学歴化はコストが高くなる。
落ちこぼれた子供は育ってもニートになる。


役人や、グローバル企業のお偉いさん以外は貧困にあえぐ(笑)。


子供達だけでなく、今の教育で育った大人たちは、世の中が不公平で変えられないと信じ込んでいる。


これら様々な環境は、見えないプレッシャーとなって夫婦のあり方に影響を落とす。






幼稚園がないから、子供が出来ないと考えている馬鹿な役人は税金でどんどん幼稚園を作っているが、いずれ皆廃墟となる。

地域には、どんどん介護施設と幼稚園が建っているが、やがて、消える。
無論、消える前に地方の介護施設には都会から老人が送り込まれてくる。
まさに姨捨山である。
地方に老人を押し付ける気かと怒っている人がいたが、背に腹は代えられない。

原発の次は姨捨山である。
都会からの老人の供給が止まる、地方から窒息していくことになる。


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