2015梅干作り(7) 漬け込み
『漬け込み』である。
干し終わった梅干しを瓶に入れる。
雨が来る予報だったので、夜露は諦めて、夜中に瓶に漬け込んだ。
瓶に一杯になった。
壊れたものや、種は入れないで干し梅にする。
今年はたくさん梅酢が出来た。2010年は、少し足りなかった。
入りきらなかった分は瓶に入れて紫蘇を上に乗せて梅酢で満たす。
ミニ梅干しである。なかなかいいオブジェになる(笑)
一番上にガーザに入れた紫蘇をかぶせて重石を載せて梅干しが浮かないようにする。
半年後には梅干しになっている。
母から作り方を習った。
母は、そんな僕を梅干し博士と呼ぶ。
「どこの大学で習ったのだろうねえ」と言う。
「あいこ大学だ」というと、愛子さんは「あはは」と笑う。
こんな味も、忘れ去られる。
それでいいのである。すでに僕は祖父母の味を知らない。
本日の教訓
伝統とは、過去を忘れて未来をつくる過程での選択の基準である。
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