僕のマイクロバイオーム論(6)性行為は子供を作るためではない、DNAゲノムの交流のためである。森羅万象に潜む神々が求めるもの

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この記事は面白い。
現象が面白いのではなく、記事の持っている「擬人化」が面白いのである。

野生の猿が、鹿の背に乗って交尾するような格好をすることを「異常」と考えていることが面白いのである。
つまり、「子供が出来る可能性がない交尾行動」を異常だと思っているのである。


当然その観点から言うと、LGBTQ(レズ・ゲイ・バイ・トランス・Q=もしかしたら私も?)は異常である。
確かに「宗教的な規範や社会的な常識」では、これを異常とみなしている。
異常なのだから、排除するか、治療するのである
そして不倫は社会的な糾弾を受ける(「結婚相手が許す・離婚する」と糾弾は終わる)。


しかし、考えていただきたい、通常の夫婦は子供の数の何倍もセックスをする(推定では数千倍)。
これは異常ではないのか?
年取っても、セックスはしたい(少なくとも僕は.....極秘だが)。
レンタルショップのAVコーナーに行くと老人相手のAVがある(と言う噂だ)。
子供を対象にした性的な写真や動画の保持は犯罪となる(つまり現実に多く存在している)。




私達の内と外には、マイクロバイオームの海が広がっている。その海には数限りない神々が潜んでいる。

そして「私というコロニー」の外にも神々は満ち溢れている。

この神々は、「私というコロニー」に食事以外の行動で(も)、外部から『DNAゲノム、タンパク質、脂質』を取り込みたいのだ。

キスやハグを喜ぶ文化もあれば、顔自身をすっぽりと隠す文化もあるそしてあ互いに自分と異なった文化を異常だといい、非難しあい、法律で禁止したりもする。

自分自身の「神と信念」の命ずる所に従っているだけであるのだが、悲劇はとどまることを知らない。


そして、コロニーはその神々の言葉に従うのだ。
「操られる」とか「操縦される」と言うような言葉は使わないほうがいい。
そもそも、『「意識」が身体を操縦している』という考え方が、思索を「深く擬人化の罠」に閉じ込め、ミスリードしている。


多くの「生命と言われる私達に見えるコロニー」の共生関係は、このミクロの生命の共生関係の影にすぎない。
私たちは社会を作り生きている。
しかし、「社会」と「欲望」の葛藤に苦しんでいる。
僕は、この苦しみが少しでも少なくなる「生命の仮説」を求めている。




見つかりそうである。
しかし、それは「僕にとっての神」を見つけることだけなのだろうが..............。








ニューズウイーク日本語版 2017年12月18日(月)18時15分
「日本のメスザルは性的意図でシカ相手に疑似交尾」=レスブリッジ大学研究
<サルとシカの交尾はパートナー探しに困窮した結果なのか、はたまた「文化的に維持される現象」の始まりか...>

日本のサルに何やら奇妙な行動がみられる。

12月11日、カナダ・レスブリッジ大学の研究者が大阪府箕面に生息するニホンザル(以下、サル)に関する興味深いデータを発表した。タイトルは「ニホンザルからシカへの異質性的行動の定量的研究」。メスザルがシカ相手に性的目的で近づき、実際の交尾はしていないものの性的行為に及んでいるというのだ。

実は「サルとシカの交尾」は今年1月に権威のある霊長類専門学術誌プリマーテスで、鹿児島屋久島のケースが報告されている。このときはオスザルがメスジカと交尾しようとする場面が捉えられたが、サルが性的な動機で行動しているかどうか曖昧だった。


性的な目的でシカを追いかけていた
最新の調査結果は、メスザルにとって性的刺激や交尾などの性的な目的を持つ行為であることを示唆するという共同著者のノエル・グンスト准教授の見解を英ガーディアン紙が伝えている。

研究はグンストとジャン・バティスト・レカ准教授(両者ともレスブリッジ大学)などが率いる調査チームによるもので、ヒト以外の霊長類と非霊長類との間の性的作用をデータで示した初の研究。「明治の森箕面国定公園」で採取したフンのサンプルからホルモン検査を行い、行為の頻度や持続時間などを過去のデータと比較して相関関係を調べた。調査では14匹のサルとシカによる258回の行為が観察された。

5つのケースでは、サルは同一のシカを相手に10分間で3回以上行為に及んだ。このとき、サルが発する鳴き声はサル同士の交尾で聞かれるものと同じだったという。さらに嫉妬とも取れる様子も確認されている。自分の馴染みのシカに別のメスザルが乗っているのを見つけると行為を邪魔して追い払ったのだ。

一方でシカはと言うと、あまり気にしていないようだ。一部のシカは背中に乗ったサルを振り落とそうとしたが、だいたいはサルの行為に無抵抗になされるがままという具合だ。背中で行為にふけるサルを尻目に食事を続けるシカもいた。

「初めての性的な刺激を経験するかもしれない」
ナショナルジオグラフィック誌によると、動物の10%に異種同士の交配(ハイブリダイズ)が確認されているという。しかしこの行為は解剖学的に似ている動物で一般的な話。今年1月のレポートによると異種間の交尾は、2014年にペンギンとの交尾を試みるオットセイの例が確認されているが、箕面のサルのようなケースはほぼない。1月に研究を発表したフランス・ストラスブール大学のセドリック・シュエール博士も「「密接に関連していない種との異種間の性的相互作用は非常に稀」と指摘している。

研究者らは箕面のメスザルがシカを追う理由をいくつか挙げている。ひとつは、若いメスザルが実際にオスザルとの交尾に備えて練習しているという可能性だ。英ガーディアン紙によると、メスザルは大人のオスザルから交尾を拒絶されることが多く、パートナー探しが難航する。また、身体の小さいメスザルにとっては体の大きいオスザルとの交尾は危険なものでもある。グンストは「若いメスザルはシカを相手にしたこの行為で、初めての性的な刺激を経験するかもしれない」と考えている。

箕面での「サルとシカの交尾」がどれくらい長い間続いているのかは不明だし、最近始まったばかりの突発的な独特なものかもしれない。ただ、この地域での観察を続ければ「文化的に維持される現象の始まりを示す」貴重な証拠となる可能性を研究者らは指摘している。


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しかしいつも思う。
この問題を直感的に見つめていた「安吾」は偉大だ