56歳の最初の日、朝のお務め 写経な日々

昨日は56歳の誕生日ということで、父と近くの市営温泉に行き、夜は一緒に一杯飲んだ。
楽しかった。
父は僕の料理を旨い旨いと毎日食べる。普通の日は水道水でお付き合いするが、5の付く日と来客日と誕生日は飲むことにしている。



ウイスキーを半分近く呑んでしまった。
やはり飲酒は目に良くないと思う。
まあ、飲み過ぎているということもあるが............
酒のんだ翌日(今朝)、右目の視力が落ちていることを感じる。



1)家人の朝食を作る



毎朝、食事を作る。娘の弁当と父の朝食を一緒に作り、選り分ける。
食事の準備はおおよそ30−40分で終わるようにしている。
今朝も6時半位から7時少し過ぎまでかかった。

母のご飯(仏壇にお供えする分)と娘の弁当である。
 


父の朝食は先に別皿に取り分ける。
おおよそ、11時位に父は起きて、うちにきて昼前後に遅めの朝食(昼食兼用)をとる。
おかずに味噌汁、ヨーグルト、ご飯は少なめで満足してくれている。


汁は昨日の夜の汁に豆腐を入れて、最後に青い葉物を散らす。豆腐と野菜を取ることが出来る。
豚バラを湯通しして、炒めて作る。ホイコーロの作り方にインスパイアされた。
 


糖尿病の食事療法をしていると言うと多くの人は哀れむ。
しかし、実際の僕の食事を見ると、あまりに豊かで驚く。

僕の食事は良質のタンパク質と脂質を十分に摂ることで、「炭水化物」を積極的に摂らなくとも満足できる食事の組み立てを考えているのである。
同時に調理方法も栄養価を劣化させないようにするのである。また、『好き嫌い』を重要な要素と考える。その人にあった素材や調理方法を考えることで、その人のシチュエーションに対して適切な料理を考えるのである。

そして昨今の生化学はこの考え方が正しいことを裏付けてくれている。
糖尿病は老化が早く来る病気である。インスリンや多くの血糖降下薬は現象としての高血糖を抑えるが、「調和のとれた食事=正しい食事」を崩してしまう。

つまり老人にとっての最適な食事でもあるのだ。
こういう食事は、体の細胞たちが喜び、PPC(ピンピンコロリ)な人生を送ることが出来る食事である。

妻も痩せてきている(笑)。








2)実家でのお勤め



おおよそ7時位に朝食の用意ができる。家族が起きだす頃である。
隣の実家に行って朝のお務めである。
別な部屋にベッドがあるのだが、父は仏間で寝ている。
起こさないようにソーっと入る。
すやすとした寝息を聞きながら、部屋の中を簡単に掃除する。
 

台所で線香立てを掃除して、ご飯を取り替える。
前日の夕食以降に呑んだりするとコップやツマミの缶詰めが出ているのでおおよそ分かる。
酒は止めたほうがいいのだろうが、「止めろ」という気にはならない。
母が亡くなったあと1ヶ月に比べるとずいぶん少なくなってきている。
会話の端々から、『孫の成長を見ていたい気持ち』がだんだん強くなっていることが分かる。

きっと長生きしてくれるだろう。







 


写経部屋(ベッドが置いてある部屋で当初こちらで父は寝起きする予定だった)で母の遺影の前で半紙二枚毎日写経している。(12
70枚目である。
おおよそ半分くらい覚えられた。我流であるが習字の練習にもなる。
仏教思想を学ぶことも出来る。(無論、周辺の本を買ったりネットで見たりする)

今までも習字の練習はしたことがあるが続かなかった。

時間が立つに連れて、あのやるせない気持ちは薄れてきている。
唐突に襲ってくる寂寥感も頻度が減ってきている。
写経のペースは落ちると思うが、これからも続きそうである。

母のお導きである。




昨日のご飯はスズメたちにお下がりとなる。
毎日、母は屑米を買ってきては、スズメたちに撒いていた。
昼に行くと時折父が巻いている。




梅の蕾に雪が散っている
 
少し降ってきた。



こんなかっこして朝のお努めである。袈裟みたいな服があるので着ることが多い。



3)できるだけ朝食をとる

血糖値は120だったので朝食を食べることにした。
おおよそ血糖値の上昇が20-30くらいの食事を摂っている。
食前の血糖値は120以下であることを目指している。
そうすることで140以上の時間を減らすことが可能となる。
今朝の食事は非常にいい曲線で血糖値が推移した。


1時間経たない内に148でおそらくピークになって、
1.5時間で138に落ちている。
2時間後には何と109になってたのである。
これはちょっと驚きである。
この日の推移である


友人に勧められてアメリカから入手したサプリメントの効果かもしれない。
ここしばらく飲んでいるのだが、少し良い効果が出ているように見える。
今までの経験において、あまりサプリメントに関しては良い調査結果は出ていなかった。
しかし、運動や糖質制限である程度の結果が出てきたので、これから探さなければならないと思っている。
同じメーカーの別なサプリメントを取り寄せてみることにした(注文した)。

今度、正式な実験(ご飯50gの負荷実験である)をしてみることにする。


この食事でおおよそ20-30のアップである。
オリーブオイルで豚バラ肉50gを炒め、鳥蒸し50g、豆腐たっぷりのけんちん汁(昨晩の牛肉主体の汁のリファイン)ドロ玉、薄揚げ焼、昨日の残り物(鶏レバーの志ぐれ煮、砂肝のニラ炒め)などである。
ご飯を食べたいと思わないで済む食事である。一緒に食べる妻もご飯は食べていない。


糖尿病の治療で一番好きな言葉は『食事を大切にしなさい』だ。
レッチェン・ベッカーさんがその著書の中で書いている

食事を上手く摂ることの出来ない『状況・環境』の中で数年間過ごすことで僕のようなタイプの糖尿病患者は出来上がる。
多くの医者は、あなたの責任で糖尿病になった」というがそれは違っている。

そんな食生活は、自由意志で選択したものではない。
他に選択の余地がなかったからそんな食事を摂っていたのである。

昨年、失明を宣告された僕は、食事を変える決心をした。
そして、食事を組み立てるノウハウを蓄積しながら生きている。

家族や父の食事も良い方向に進んでいる。
きっと、うまくいくだろう。


糖尿病・最初の1年

糖尿病・最初の1年





デロンギエスプレッソマシンでカフェラテを作った。


こちらの黄色は、予備というわけではない、事務所を開いた時に置いておくために買った。


今回はカナディアンウイスキーを買ったが、最近は多くの場合スコッチを買うことが多い。

バーボンも大好きである。

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