昔、鬼畜米英、今、イスラム国(3)宮粼駿さんの インタビュー1

僕は コミック作家の宮粼駿さんは大好きなのだ。

映画は概ね好きではない。
多くのアニメータを食わせねばらない立場ではテレビ局とのタイアップも仕方はないかと思うが、「アニメージュ版 ナウシカ」を読んだ時の感動は、「参った」の一言である。


15/2/16の荒川強啓デイキャッチのポッドキャストにインタビューがあって、聞いていた。

前編の18分位の所で、「(イラク戦争時のグアンタナモで)裸にした捕虜の首に鎖をつけて若いアメリカの女兵士が写真撮っていた....イスラムは300年たっても許さないですよ.....」

僕もその通りだと思う。
これから、もっとひどいことが起こる。

イスラムを信じる兵士同士を互いに殺し合いさせている国でテロはますます起こるだろう。
決して防ぐ手練はない。

日本のイスラムの人たちは「イスラム国をあれはイスラムではない」と言うが、それはここで生きるために必要な言葉である。




そこで生きる人達の行為にはそれなりの理由がある。
後藤さんへの殺人は強く憤りを感じる。
同時に家族を殺された兵士の心を考えると陰惨な思いにとらわれる。

パイロットの処刑の応報として殺された女性をがなぜテロリストになったのかを考えてみるならばますます悲しみは深まる。
彼女は普通の家庭の主婦だった時に家族を皆殺しにされた。

もし、家族が帰ってくるならば、心が安らぐならば、僕だってテロリストと呼ばれる殺人を犯すだろう。
処刑された時、彼女の心に浮かんだ風景はいかなるものだったろうか。


僕は死後の世界など無いことを知っている。
けど、こんな時は、考えてしまう。

彼女は処刑され、家族と会えたかなあ。
殺されたパイロットと共に許しあえただろうか。

涙が止まらない。



高橋和巳のテロについての論考を昔読んだことが有る。
安保の時代を駆け抜けた思想家であるが、今もう一度読み直したい。






残酷で暴力に満ち溢れた世界がこれから出現する。

ローマが滅びたように私達の文明は滅びる過程にあると感じる。

今の世界は、1%の富豪が世界を牛耳っている。
そして自分の未来が見えない時、殺人を犯す。

私達の心には「殺人は許されない」という垣根が有る。
しかしその心の垣根を飛び越えてひとを殺した「人間」の苦悩を知った時、私達は愕然とする。






殺人者に「テロリスト」とレッテルを貼り、その行為を単なる反社会的な行為と呼んでいる内は、世界は変わらない。

世界は外にあるのではなく、私達の内側にあることを忘れてはならない。



子供達が、互いに友愛で結ばれて共に生きる世界は現れるのだろうか?



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