伊達政宗の処世訓を知ったのはいつの事だったかなあ。
ふと思い出したので書いておく。しかし、ネット上にたくさん書かれているなあ。
びっくりである。
仁に過ぎれば弱くなる
義に過ぎれば固くなる
礼に過ぎれば諂い(へつらい)となる
智に過ぎれば嘘をつく
信に過ぎれば損をする
気ながく心穏やかにしてよろず倹約を用い金を備うべし
倹約の仕方は不自由を忍ぶにあり
この世に客に来たと思えば何の苦もなし
朝夕の食事はうまからずとも誉めて食うべし
元来、客の身なれば好き嫌いは申されまい
今日の行くを送り 子孫兄弟によく挨拶して
娑婆(しゃば)の御暇(おいとま)申したがよし
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何かの本で、「ごちそうとは奇をてらった食材を取り寄せ出すことではなく、その季節のものを主人が丁寧に作って出すことだ』ということを読んだことが有る。
これも伊達政宗の言葉だったような気がする。
290921
調べてみたら、伊達政宗ではなかった。
見たことも食べたこともない料理には興味はあるが、残さず食べることが原則である懐石では、味覚が合わない時のことを思うとなかなか箸が出ない。山海の珍味より日頃食べ慣れた食品を使って、その持ち味を生かし心込めて美味しく作った料理のほうが客に喜ばれるとわかったのは、ずっと後のことである。幕末の大老井伊直弼の「茶湯一会集」には『珍らしきを出すをよしと思いて、東国の客に西国の品、北国の人に南国の品と引きちがえ出すは、大いなるひが事なり。さる茶人のいいし事に「料理のひねりは客の迷惑」と。」とある。
「懐石料理の知恵」串岡慶子 ちくま新書 より
いい言葉である。
2013/2/17 追記
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