チョムスキー 僕は言語学大好き。mixiから引越し2006年09月03日 23:33
僕は憲法を学んだのだけど、言語学が大好きなのである。
社会を見る彼の目も大好き。
2000 岩波書店 田中 克彦
田中克彦さんの本を初めて読んだのは「言葉と国家」だったと思う。
当時、人権、政治と言った世界の勉強をしていてそのからみで、『国家』かあと思い読んだ本だった。他国を占領した時に一番先にやるのはその国にすむ人間の言語を取り上げることだと言うのは良く言われるが、そう言った政策を言語学の立場からはっきりと描いているのでビックリした物であった。
その後、田中さんの本を読み進み、この本に出会った。
言語というものがいかに政治と結びついているのか、教育と言うものがいかに政治と結びついているのか、人を支配する事がいかに言葉と教育を使って行なわれてきたか田中さんは明快に解き明かそうとしている。自由に世界を生きるには必要な力だと思う。
もっと自由に生きたいものだ。
この本の中で田中克彦さんはチョムスキーに批判的な事を書いているが、チョムスキーと言う人を知るには非常に役に立つ本だった。とは言っても専門外の僕が知ったと言うように感じた程度だったのだが。
MIT繋がりがあるのかどうか分からないが、先にレビューを書いた「言語を生みだす本能」スティーブン ピンカーさんにチョムスキーさんの思想は受け継がれて行く。
僕の中では『チョムスキー』*『ドーキンス』->『スティーブン ピンカー』という流れがあるようなきがする。
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ふつう言語学は世の動きから超然とした。世間離れの奥座敷だと思われているようであるが、実はそうではない。なぜか。言葉は究極においてはすべての個人のものでありながら、地域からはじまって民族、国家と言う高いレベルの政治体の利益と無関係ではない。個人の利害が、言語を介して、こうした政治体の利益につながっているからである。言語は社会的なものだと言うのはそう言う意味においてである。そのような言語が、時代をこえて非歴史的に、単なる伝達のテクノロジーとして人々の前に不変のままにあるのではないのである。
(多分同じ本だと思うのだけれど.....)
チョムスキー
田中 克彦
岩波書店
同世代ライブラリ 29
1990年7月13日
1992年3月10日第3刷
404722