ISとトランプが何を表現しているのか(2)
以前その1を書いた。
まさか、と思っていたがあれよあれよという間に大統領になってしまった。
まあ、民主主義というものはそういうもののようだ。
「最低だが、これ以上のものはない」とチャーチルも言っていた(注1)。
あんまり他人を追い詰めちゃいけない。
あんまり、意地汚く儲けちゃいけない。
程々に生活を楽しめるように考えてあげないといけない。
しかし、この大統領は、相当に馬鹿だ。
しかたないか、金ってやつは、馬鹿を作る道具だ。
「幸運な病」を書いている時に文明論を結構読んだ。
なぜ、高度な文明は滅びるのだろうか?
貧富の差、格差、そういわれるものを生む社会の固定化が多くの文明を滅ぼしている。
自分がいくら頑張っても上にいけないことの絶望。
それこそが文明を破壊する。
テロ、無気力、そういった社会の衰退を生む。
しかし、その「社会の固定」と言うマクロの現象を生んでいる「ミクロ」の面を分析できるツールがなかった。
私達にとっては、コミュニティが「希少な価値」を求める道具なのである。
そして、得る価値を極大化することと提供する貢献を最小化することが行動の原則である。
楽して儲けたい、将来の不安はいやだ。衰えていく自分の代わりの奴隷がほしい。
これこそ文明を破壊するミクロの心である。生命の始まりの頃から変わりないのである。
経済学が社会を分析できない一番の理由は、ミクロとマクロを繋げないからである。
ミクロの分析のツールとして『コミュニティ論』は最強だろう。
「信頼と裏切りの社会」に詳しい。
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注1)
Democracy is the worst form of government except all those other forms that have been tried. ~ Winston Churchill