名画座ライフの日々

ライフと言う名画座新潟市に有った。
既に無くなっている。
上映スケジュールが無料で配布されていた。

当時の新潟市の映画館での上映リストもある。


僕はその頃高校生だった。
新潟に電車で通っていた。

何度も何度も映画の解説文を読んだ。少ないこずかいで見る映画をきめて、土曜日の午後行った。


当時は、ビデオもDVDも無く、映画は(5分に一回爆発シーンが有る様な)びっくり箱ではなかった。
映画は、僕らの人生と地続きで、登場人物がスクリーンから出て来てもおかしくなかった。

映画館は人生の場で、娯楽の場であった。
暗闇の中で僕は自分の人生を抱えていた。
同じ悩みを抱えた登場人物の勇気に自分を重ねあわせていた。

あの頃の映画を見てみたい。
DVDではなく、あの暗闇で見てみたいのだ。
もう見る事は出来ないだろうか。

派手なCGはなく、物語はゆっくりと流れる。
物語は心に深く刻まれる。

ああ、ロンゲストヤードを見てみたくなった。

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