ハチワンダイバー序説

- 作者: 柴田ヨクサル
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/03/19
- メディア: コミック
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ハチワンダイバーと言う漫画が有るのだが、もの凄く良い。
文学は常に人間を描く。
物語は人間を描く事で「人」のもっている普遍性を描こうとする。
人は矛盾を持ちながら生きて、葛藤の中で光をみる。
それが描かれたとき、単なる文字(絵)の羅列は科学となる。
この物語は、父と兄殺され、母を奪われた娘が敵討ちする物語である。
敵と出会う過程で青年と出会い恋に落ちる。そして敵と出会いそこで、母が敵との間で子どもを作っている事を知る。
敵の魅力に捕われて、殺そうと思いながら、同時に取り込まれて行く。
戦いの中で、多くの味方、敵が登場して、その味方も敵もみな壮絶な人生を生きている事が描かれる。
そして物語はクライマックスへとなだれ込んで行く。
とにかくすげえ。
神話級の面白さである。
「かけ将棋」と言う特殊な世界の中でこの異常な物語は説得力を持ち展開するのだ。
何とか記事にする事で、この物語の素晴らしさを書こうと思う。
この漫画を買ったのは偶然だった。そんなにすげえとは思わないで買い始めた。
元々将棋が好きなので将棋(を主題とした)漫画は時々呼んでいた。
「月下の棋士」と言う漫画が有り、映画では「王手」などと言う映画も好きである。
これらの作品との関連もいつか書こう。
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