シャーロックシーズン4 その2 現実に叩かれても、くじけてはいけない。

ホームズの依頼人は、人生の中で傷を負っている。

そして、自分の正義を貫こうとしている。
しかし、現実はいつも牙をむく。

そして、諦めることが出来ず、最後の「法廷(注1)」に向かう。






まさにコナン・ドイルの作った物語は見事に仕立て直されている。

長い年月の間受け継がれた着物が母から娘に受け継がれるように、今という時代に姿を変えて、私たちに渡される。


僕がこの物語に涙をながす。
Baker Street boysが『自分が間違えているのではないかと思い、現実に負けかけている依頼者』と共に戦うからである。

共に現実に向き合おうとする彼らの姿の中に自分を見るからである。


エレメンタリーも大好きなのだが、シャーロックも素晴らしい。
奇しくも同じ時期に始まったホームズの仕立直しの2シリーズは甲乙つけがたい良さを持っている。




注1:「法廷」
法廷というと、罪人が裁かれる場をイメージするが原文では「a final court of appeal for everyone」なのだ。「最後に残された自分を主張する場所」なのだ。
多くの場合ホームズに助けを求めた時、依頼者は「気が狂っている犯罪者だ」と言われ、まさに四面楚歌である。
しかし、諦めることを知らないハートがあるのだ。

依頼者からみた世界をホームズとワトソンは聞き決して依頼者が気が狂っているわけでも、犯罪者でもなく、何ら私達と変わりないことを見抜くのである。
そして、共に戦い、本当の問題を見つけ解決していくのだ。

僕はコナン・ドイル大好き。


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