幸運な病のレシピ(11)豆腐の卵とじ、エノキと豆腐のおすまし。

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父母が若く、僕がまだ幼かった頃
社会は貧しくて、肉や魚は手に入らなかった。
八百屋さんで卵を一個単位で売ってもらえた。一列に並べて上手に新聞紙で包むのだ。

歩いていける範囲には豆腐屋さんがあった。
肉屋さんは随分離れた所に一軒あって、母と買いに行くのが楽しかった。

母は、豆腐の卵とじを作ってくれた。
思い出の味である。
当然ではあるが、卵と豆腐だけのことが多かった。


今日の朝ごはんである。
機能の以下の煮付けも食べてしまうことにした。




時折僕は思い出したようにこれを作る。
木綿でも良いが、絹ごしのほうが高級感がある。
卵の数を多くして、ホタテとエビを入れると、茶碗蒸しのようにもなる。



間違えて豆腐を沢山買った上に味噌が切れていたので、エノキと豆腐のお吸い物にした。
具が多いお吸い物は溶き卵をいれるとアクがとれる。
いれることが多い。






僕の「三丁目の夕日」である。



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