家族の食事を作ること(2)継続可能な食事作り

毎日の食事作りは、継続が可能でなければならない。

自分が老いて様々な事が出来なくなっても、ある程度は可能でなければならない。

料理の解説では、多くの場合、一つのアイテムの作り方を材料が揃っている状態から完成までを記述する。

しかし、私達が料理をつくるときは、複数の料理を同時に作り、最後に一つの食卓になる。

そしてその食卓には、年齢、性別、生きている状況の全てが違う人々が集い、互いの健康を祈る。

そんな食卓を継続することが目的である。




料理というのはいくつかのフェーズからなる。


A)プレ準備(材料を揃える段階)
A-1)在庫確認
A-2)メニュー(アイテム)検討-->何を作るのかを決める
A-3)買い出し



B)準備(下ごしらえを始めるための準備)
B-1)材料の選択、計量
B-2)手順の確認
B-3)料理アイテムでの使用材料の確認と下ごしらえの準備



C)下ごしらえと調理(1)

この時点からは、アイテムがどんな組み合わせになるかによって変わる。
また、下ごしらえを行いながら鍋に火を入れたりする。



大体、アイテムに関してェア以下の留意点を持つ。
作業に加熱が入るかが一番大きい。
ここからは、使えるリソースの問題となる。



ガスコンロ×3、中華コンロ×1、ロースター
オーブン、電子レンジ
ホットプレート、卓上コンロ

少ないリソースがパス(経路)の中に存在する場合順番待ちが生ずる。
そのコンフリクトをいかに避ける(作業の順位をつけていく)かが重要である。
プログラムを作る上でのクリティカルパス問題と同じことである。

作業を始めると、様々な問題は起こる。トラブルも、変更もある。
一つ一つの作業は個人のスキルと固く結びついている。

そしてあらゆる困難を乗り越えて、最高の食卓を作るという目的を毎日継続しなければならない。

本当に、プログラム作りとよく似ている。






以下の手順は毎朝「選定から完成まで」30分程度で4品を作っている手順である。
実際の調理時間は20分程度だろうか。

味噌汁、鮭の焼き浸し、トマトサラダ、ヨーグルトである。

コンロでお湯が沸く時間をムダにしないことが重要であろう。
基本的に大きな鍋に火をかけて、味噌汁が出来上がった時点で、他のアイテムが追いつくといいのである。
魚は焼きびたしになったり、煮付けになったりする。

step まな板 ボール コンロ1 コンロ2 ロースター
1 魚下処理
キノコ、白菜の芯
    水かけてだしを入れる  
2 葉っぱ、ネギ、
豆腐
キノコ、白菜の芯、薄揚げ   加熱中 魚焼き初め(7分) 
3 葉っぱ、ネギ、豆腐 だし醤油加熱 加熱
[キノコ、白菜の芯、薄揚げ]
魚焼(残3分〜焼上り) 
4 葉っぱ ロースター洗 だし醤油
[魚焼投入]
加熱
[キノコ、白菜の芯、薄揚げ]
[ネギ、豆腐]
 
5 トマト切り
ヨーグルト+果物
煮浸し完了 [味噌+葉っぱ]
->ひと煮立ち
 


ちょっと、アイテムを考えてみたい。
それぞれに、加熱方法が違い、組み合わせはものすごく多くなる。

刺し身

サラダ(葉野菜)
サラダ(温野菜)
サラダ(トマト系)
サラダ(根菜系)

汁物(味噌汁以外)
汁物(味噌汁)

肉類(焼き物)
肉類(煮付け)
肉類(野菜などと炒める)

魚類(焼き物)
魚類(焼き->煮浸し)
魚類(煮付け)

卵(ポーチド)
卵(目玉焼き)
卵(玉子焼き)
卵(玉子焼き・具入り)
卵(オムレツ系)
卵(とじ系)

ものすごく整理しにくいことが分かるなあ。
どうしたら伝えられるだろうか。



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