幸運な病のレシピ( 185 ) 夜:鯉のタジン鍋、モツ最後、いつものことだが、少し飲んだ、マユがゆで卵食べた

『炭水化物がいらない食卓』はこちら『幸運な病のレシピ 宣言』はこちら『幸運な病のレシピ』はこちら



少し遠いスーパーに行った。
鯉の切り身を売っていた。すっかり見なくなって寂しいものである。

鯉のタジン鍋を作った。
おでんの仕立直しを食べた。


人生は楽しい。父が早く来たので取り急ぎ作り、少し一緒に食べて、後から僕は少し飲んだ。
マユが向かい側から覗いていたので茹で卵を見せたら飛びついてきた。なんと素早い。
怒るより賞讃している僕らであった(笑)。



出来上がりである。
このくらいの時間(3〜40分)しか煮ない時は、まだ骨が硬い。
もっと煮汁を多くして長い時間(2時間近く)煮ると正に甘露煮となる。
砂糖も入れるが、味を強く出すためである。



おでん、牛スジが旨い。
モツ煮、段々味が抜けてきているが、まだ美味しい。
鯉のうま煮、妻は少し口をつけて後は皆僕が食べた。
内蔵が旨い。みんな食ってしまった。





父の夕食、多彩なタンパク質を少しずつ、できるだけ食材全体(内蔵)を使う。
トマトのミートソースにチーズのせて焼いた一皿、鯉のうま煮の内臓と身の部分、春巻きと揚げ物、大皿には帆立貝や朝のキャベツ炒め。汁は朝作ったおでんの仕立て直しにネギの青い所を入れて少し煮込む。


969092




鯉を食べるのは嬉しいものだが、なかなか難しくなってきている。
多分、食べたことのない子供の世代にはなくなってしまうだろうなあ。
そういえば、少し前の世代までは「鮒(ふな)」の甘露煮を食べたという。
商業的に生産できなくなった食文化は消える。
その味を知らない僕らは残念だとは思わないが、何が残されるのかと思うとおかしな感慨に囚われる。


2004年12月24日の撮影である。