MiAUがらまりで、めめさん所の日記に出張したのです 2007年11月01日00:42

マイミクさんにフラメンコのめめ*さんって人がいてね。
彼女が彼女の視点で著作権を考えてくれているのです。
会ったことは無いけどとても良い人で、音楽やフラメンコを踊ることが大好きです。

少し彼女の日記に書いたことをここにも入れておきたかったので転載しておくのです。

興味の有る方は彼女の日記の方にも顔出してみて下さい。
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=5099427


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芸術を世界に送り出してくれた作者に僕ら芸術の消費者はどうやってお礼したら良いのだろうか。

知識や感動を共有したいと言う僕らの思いはこの世界で実現するのかなあ。

ピンハネする連中はそんな僕らの思いを上手く逆手に取っているんだよね。

くやしいなあ。

僕らも、芸術を生む彼らも同じ様に奴隷なんだ。

くやしいなあ。

まるで敵同士の様に語られるけど.......

万国の芸術愛好家よ団結せよ!!!

感動を食い物にするのは誰か見抜く力を私たちに下さいな。


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以下めめさんの日記に書いたことを引用





とても面白くて、興味あるお話なんですよね、CDの話しって...

はっきり切り分けた方が良いのは『CD』という入れ物を買ったのか、中に入っている音楽を買ったのかということだと思うのです。
『中に入っている音楽を楽しむ』権利を買ったのだから、万一その入れ物が無くなったり、壊れた時に困らない様にコピーすることは問題ないです。




楽しむ為に買ったのですから、お店で不特定多数の人に聞かせてその時に珈琲なんかを飲ませてお金取ると、『珈琲+音楽楽しみ代金』富みなされていけないとなるので、一緒に誰かと聞いて楽しむ時はお金取っちゃダメですよね。



著作権法は文化の発展に寄与することを目的としているので、勝手にコピーして不特定多数の人に配ることは禁止しているし、僕も、ほとんどの学者の人もいけないことだと考えているのです。

違法コピーは著者にお金が入らなくて次の素晴らしい作品が作れなくなるのでまずいのです。

だから、CDの複製に関しては複製して不特定多数の人に配布する行為はほとんどの場合ダメで良いと思います。

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所が、問題は、入っている音楽の代金以外の金額の部分です。

本の場合だと7%位が作者に渡って後は流通経費と入れ物代とレコード会社のもうけです。これは結構大きな利益になるのです。
特にイニシャルコストを初版でペイする様に価格設定するので、二刷以降なんかはお札刷っている様な物なんです。(本の場合)無論刷ってもほとんど売れない場合も有るのですが....


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もう一つの問題は、従来の流通経路ではあくまで『たくさん売れ』ないと入れ物を作れないので市場に出ないのです。

そこで、ネットワークの登場です。
ダウンロード販売という方法を使うと一曲単位で買えるし、極めて少数の人が聞く様な曲も流通させることが出来るのです。

例えばwinnyなんか使うとレコードが廃盤になっていて入手出来ない音楽なんかも入手出来ます。
レコード会社の都合で入手出来なくなっている音楽を僕らは手に入れられます。
青空文庫いけば出版会社の都合で入手出来なくなっている素晴らしい作品を入手出来ます。古くなった翻訳を新たに翻訳した作品に触れることが出来ます。

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テクノロジーと多くの人のボランティアによって『著作権』という権利が封印した作品に私たちは触れることが可能なのです。


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今、著作物は一括して同じ様に扱われています。
けれども、著作権は作品によって権利の幅を変えていいはずなのです。
作者が、お金いらないから皆勝手に演奏して、楽しんで、良いと言ったらそういう風に扱われていいはずなのです。

所が、そこで困るのは従来のレコード会社の人たちです。JASRACの人たちなのです。
とにかく、フリーに扱われたらピンハネする素材が減ると売上が落ちるのですから!!!


めめさんの日記に書かせて頂いた白田先生もこのように言っています。

『......著作物でお金儲けをしたい人達に心置きなく儲けていただく一方、そうした強い法的保護が、本来の意味で有益な情報や知識の流通に悪影響を及ぼさないよう分離したいと思っているのです。』
「ほんとうの知的財産戦略について」 白田 秀彰先生の論文より
http://orion.mt.tama.hosei.ac.jp/hideaki/pdf/trueheritage.pdf


今回の著作権法の改悪においてはこのような考え方と真っ向から相反する考え方の方向に向かっています。


長くなりましたが、結論は、今必要なのは『著者に適切に僕らの感動のお礼を渡す方法を考える事』なのです。
そして、『著者の意志に従った作品のコントロールの方法を考える事』なのです。


こんな議論はマスメディアでは絶対に出て来ません。
彼らは同じ穴の狢だからです。

僕らの「音楽や芸術に感動する心をネタ」に不当に利益(本来著者に渡るべき物)をピンハネしているからです。


良いのかな、こんな感じで.....