Mt. Gox(マウント・ゴックス)倒産に想う

本当にマスコミやネットの報道を見ると面白い。

仮想通貨と言う考え方がいかに不安定なものであるのかという論調である。
では、仮想でない通貨はそんなに安定しているものであろうか?

そもそも、通貨などというものはみんなが信じているから成り立つだけなのである。



一次大戦後のドイツ、二次大戦で日本軍が配った軍票、二次大戦後の混乱の時代、株式の取引で一般投資家に多くの損を被せる現状。
いずれもひどいものである。
偽札は多く作られ、手形を利用した詐欺は尽きない。


「安定」という言葉が何を定義しているかは分からないが、仮想でない通貨と何ら変わりはないのである。

国家が『保証』しているという言葉は信じる訳にはいかない。
銀行が倒産しても預けていた鐘を全額保証はしてくれない。

仮想でない社会はユーザーの財産を保証していない。保証しているのは、証券会社や銀行の手数料=利益なのである。

仮想通貨は、証券会社や銀行に対しての大きなアンチテーゼである。
メディアは証券会社や銀行のお友達だから一生懸命に危険だと煽る。


今回の騒ぎを見て感じることは「必ず、証券会社や銀行もビットコインに参入するだろう」ということである。

そうやって、新しいテクノロジー(考え方)は既得権益者の世界に取り込まれて行くのだ。
appleIBMに飲み込まえたようにである。


果たして世界はどう変わっていくのだろうか。



「99%のための経済学」の観点から見ると実に面白い。

僕は「百年しばた」という運動をしている。
現在の「新自由主義」「グローバリズム」経済と違った経済を考えられないかという事が根幹にある。

ビットコインはある意味、国家の縛りを取り去った経済活動の可能性を模索している。
その意味ではグローバリズムの一旦である。
同時に、1%の利益を確保する仕組みに異を唱えているという点では反グローバリズムでもある。
p2pという考え方をベースにしている所面白い。

linuxがインターネットの中で育った時期を思い出す。
誹謗中傷が渦巻いてすごかったが、今の状況(60-80%のサーバーで使われている)である。



Mt. Gox(マウント・ゴックス)が銀行としたら、銀行強盗にごっぞリと盗まれたと思える。銀行でも起こりうることである。一般顧客から預かった金を投資して回収できないことたくさんあったよね。あん時は国が銀行の尻拭いをした。
なぜ国が尻拭いをしたかといえば、銀行や証券会社が「国家」のスポンサーだったからである。



いろいろな解説を見ると、ビットコインの持っている仕組みの問題ではないと考えられる。




ネットは社会の合わせ鏡である。
面白い。




ここにも書かれている「本物の経済学者」という言い方が気に入らないが……
「Real Economists」を本物のと訳するのは疑問である。経済学者ほど信じれらない人種はいないのだから。


ビットコイン取引所のMt. Gox(マウント・ゴックス)が倒産 社長サンは「悲劇の当事者」そうは言っても適切にセキュリティホールに対策していなかった愚かさは万死に値する。

第一世代の終わりと評する人達も多い。


Mt.Goxはどのようにしてコインを盗まれたのか?(サイバー攻撃の解説)<----僕の大嫌いなBLOGSの記事だけど上手にまとめてある。






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関係ないが、この歌はいいね。


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