「パリ3区の遺産相続人 」には驚いた(3): 精神病理学批判 フロイトという嘘つきの商売人は嫌い。アドラー大好き。「深層心理」と「マイクロバイオーム論」はどこが違いどこが似ているのか?

僕はフロイトという"傲慢なクソ野郎の詐欺師の大親分"が大嫌いだ(会ったことはないが多くの心理学者の本は読んでいるとムカムカする)。
『あなた以上に、あなたを私(精神科学)はわかっているのです」と言い、自分以外に原因を求めようとする「(頭の)弱き民」から金を巻き上げる。




そこには、「人間」を単純な機械のように捉える傲慢な医学の姿が見える。
ヒトは弱い、自分が間違えているとは認めたくない。何か問題が起こった時に、その原因を自分以外に見つけたくなる。
それは当たり前のメンタリティだ。意識と無意識がせめぎあい、自分を構成しているというファンタジーは心地よい。



「自分は正しい」けど、あの時理解できない行動をとったのは「トラウマ」が原因なのだ。
強力すぎる父のしつけが僕の深層心理の中にシコリを残している。「僕(君=患者)は悪くない」のリフレインである。



そして、精神病理学は現代屈指の「詐欺の体系」となった。
「中世の神学」のようにその構造と論理には誤りはない。
しかし、問題は役に立たないということである。
「私の苦しみ(を生んでいる現実)」からは何ら開放されない。


忠誠の神学:「針の頭に天使は何人乗ることができるか?」などと問答しても意味はない。現実は変わらず、僧院は栄え「弱き民」はせっせと護符を買う。



アドラーは大好きである。
数年前にブーム(「嫌われる勇気」がバカ売れ)に成り、その時に専門書(同じ著者のアドラセレクション)を買った。
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アドラーは、過去の「心理的な傷」に現在の自分の問題の理由を求めてはならないと言う。
それは「魅力的な罠」だという。
カウンセリングで気が楽になろうとも、現実に対しての(強欲な)不満は消えることはない。
部屋の中で、じっとしていられないのが私たちの不幸の根源である。


Ulfuls - Abaredasu / ウルフルズ - 暴れだす PV

いくら原因がわかった(気になった)所で、何ら現実の苦しみからは脱することは出来ない。
父と母の非道な仕打ちが今の僕を苦しめている事がわかった所で、頭のいい私も同じことをしているのだ。
なにせ、ヒトはすべてマイクロバイオームに操られているのであるから。




「子育て大誤算」と言う本と出会って、驚いた事があった。
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この本は、「小さい頃の待遇」に現在の苦しみの元を探しても意味がないと言う。
自分がかつて子供だった頃の不幸を探しても意味がない。
幸福だった子供時代の安らぎを求めた所でそれは詮無きことなのだ。



「パリ3区の遺産相続人 」の中でも、精神病のカウンセリングが役に立たなかったと主人公が語るシーンが有る。

主人公とヒロインは共に深い因縁で出会う。
やがて、自分を語り相手を理解することで家族となる。


自分を語ることを「ナラティブ」という。
「ナラティブ」をフロイトの子どもたちは揚げ足取りの為に聞き取り調査する。
そして欠席裁判であなたに罪はないと言う。

しかし、「修復的司法」的な考え方では、欠席裁判は許されない。
傷付けた側にも事情は有る。
自分がその立場にあったとき何が出来たかを理解することで「許し」そして新たな関係を築くためなのだ。





物語は「愛」について語ることで終わる。
「家族」と「愛=現実の欲望」が同じ器に有るならばこれほどの幸せはない。
しかし、そうは行かないことが人生の苦痛の全てである。
金があり、「家族という入れ物」に欲望を閉じ込めておけなかった一人の男が傷付けた子どもたちの長い旅路のはての物語である。



なにせ、「愛」とは見境なく「他のコロニー」に移り住もうとするマイクロバイオームが操るパッションなのだ。
「三つ子の魂」にはかなわない。


物語は、父の遺灰の墓碑銘で終わる。

If you don't love me , I shall not to be loved.
Samuel Beckett Quotes





ケビン・クラインさんって好きなのである。


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「パリ3区の遺産相続人 (2014年)」この映画。
クリスティン・スコット・トーマスさん素敵である。


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「デーヴ(1993年)」好きだなあ。
シガニーウイーバーさんも良いねえ。副大統領(ベン・キングズレー)も好きだなあ。


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「フレンチキッス(1995年)」のその後はどうなったろうか。
メグライアンさんのベストではないかと思う。



実生活では16歳年下のフィービーケイツさんとご結婚して子供2人の72歳である。
うーん、羨ましい。


一番最初に思い出した映画が「ビンセント」であった。

「家族・ナラティブ」は大きなキーワードである。

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