「COVERS」(17)お蕎麦大好き

フェースブックにはカバー写真を設定することが出来る。皆それぞれに気に入った写真をアップロードしてコメントを書く。僕は厨房仕事に欠かせない道具をカバーすることにした。COVERSというのは僕の大好きな音楽家のCDだ。有名な曲の「替え歌」が演奏されている。料理のレシピというのは大昔から家庭でそれぞれに奏でられている音楽のように思う。誰かに習い、毎日奏でる。皆同じ様に見えながら二つとして同じものはない。私達一人一人が違うように。「商品化された食事」は自分らしさを殺す。自分らしく生きるために僕は今日も道具たちと厨房に立ち、料理を作る。このシリーズはこちら


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蕎麦が好きだ。60歳になったら蕎麦打ちになろうと思いそば打ちセットを買ったのは結婚前だった。

20代で120kgを超えた頃の食事は牛丼とカレーと立ち食い蕎麦だった。あの頃の昼食は会社から歩いて3分の「×○庵」の「蕎麦カレーセット」か「おろし蕎麦」だった。

中野サンモール奥の蕎麦湯割り焼酎と手打ち蕎麦は「死ぬまでにもう一回食べたい味のベスト3」に入る。
あの店の名はなんだったかなあ。お店は健在だろうか10年位行っていない。
東京で打ち合わせがあればいいのに。


大阪に住んだ時にうどんのうまさを知ったが、やっぱり蕎麦の方が好きだ。六本木に事務所があった頃は麻布十番蕎麦屋で更科蕎麦とダシ巻き卵を食べたなあ。
妻と結婚する前に(二人で)新潟の蕎麦屋には色々と行った。
山間部の田舎蕎麦集落に行ったりしたものだ。
新潟では「ヘギ蕎麦」と言われる種類の蕎麦が有名だが、家族で行った時に生ぬるい蕎麦を食わせられて閉口したことをよく覚えている。
もうその蕎麦屋チェーンにはいかない。

新潟駅から少し行ったところの蕎麦がうまいのだが、親父さんが亡くなってからはもう行っていない。


糖尿病と診断されて、蕎麦食って血糖値測ってとんでもない数字が出たときは心底悲しかった。GI値が低いからいいなどという妄言にだまされてはならない。
結局はどんなに低いカーブであっても総面積は同じである。蕎麦は、それだけで満足できるスーパーな食材であるだけに気をつけないといけない。今でも時折食べるが20本位うまいダシ汁とカラッと揚がった山菜天ぷらで食えば満足だ。ビールもあればもう言うことはない。とは言っても酔っ払えばテーブルに余った同行者のダシ汁もたいらげる。スーパーで期限切れで半額の蕎麦を見れば心が動く。僕は蕎麦を愛す。
写真は蕎麦チョコ、友人の陶芸家のOさんに作って頂いた蕎麦盛り(ザルから滴った水滴がテーブルに落ちない、商品化はされていない)新潟のヘギ蕎麦屋さんで使われる蕎麦盛り、丸いのは戸隠にツーリングに行った時のお土産の蕎麦盛り、そば打ちセット(そば切り包丁とのし棒)一番奥はプラスチックの蕎麦盛り。ああ、蕎麦食いてえ。

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