幸運な病のレシピ( 817 )-2 夜:汁、マダラ子煮付 盛り付け

今日の食事が死に方を決める、明日の食事が生き方を決める。
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【 2018/12/15の食事 】

料理のクライマックスは盛り付けだ。父に何を食べてもらうか考えながら盛り付ける。
食べた生命が父の生命になっていく。

家族が食事を作り、用意した時代のやり方だ。
好き嫌い言わないで、残さず食べなさいと言っていた時代である。


ゆりかごの時代から、母が見守り、健やかに生きることを願い、食事を用意していた。
やがて母は年老いて、娘に伝え、家族という記憶する装置は再生しながら続いていった

時代は変わり、常に家族を侵襲する。時代と共に家族も変わりながら、そのシェルターを守り続けてきた。

しかし、すでにその家族という装置をグローバリズムは見事に「跡形もなく(あったことすら誰も覚えていない)」破壊した。

すでに、母と子はスーパーで弁当を選ぶことが食卓になっている。

商品化された食事は、満足を与えすぎるので問題なのだ。

シェルターは守るだけではない、同じ価値を信じて、その食事に満足しなければならない。


それは、全てを望むものから見たら侵襲である。そこが問題である。

僕にとっての「食事の価値」を見つけたい。



年齢と共に多くを失っていく。
30年後の自分の姿を用意する食事の中に見る。
私たちはかつて、共に生きるために、守りあったのだ。


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