『幸運な病のスタディ』(21) 利己的(自分勝手)な細胞(2) 免疫、はたらく細胞と仲間たちの生と死

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#20の続きです。こちらもどうぞ。



身体は細胞のコロニー。
細胞の生と死は私達の尺度では測れない。
多くの細胞が生まれ破壊されていく。

免疫は単純にマークされた細胞や細菌を破壊するだけである。
敵も味方も細胞には関係ない。
自己免疫疾患においては自分を間違えて攻撃すると定義されることが多いが、免疫は常に細胞を破壊している。
免疫が間違えているのではなく、細胞が悲鳴を上げているのである。
まだ壊されるべきでないのに、「必須の食事」がないために苦しんでいるのが「この災厄」の始まりなのです。
ガンは破壊されるべきステップにいる細胞が破壊を野が得ているから起こるのです。
免疫は間違えてはいない。



「商品化された食事」が「必須の食事」を追い出すために生活習慣病は生まれるのです。




#20より引用。
今回のスタディは、この一節を詳しく解説しています。

20兆個の赤血球は120日で破壊される。5リットルの血管の中から抜け出さない様に密閉されて肺でガス交換をして身体を回る。120日で20兆個が破壊される。つまり、1秒で120万個の赤血球は生まれ破壊されている。

1日 1600億 20兆÷120日 166,666,666,667
1時間 620億 1600億÷24時間 6,944,444,444
1分 1億1500万 620億÷60分 115,740,741
1秒 190万 1億1500万÷60秒 1,929,012

皮膚や粘膜、胃壁、腸壁は常に劣化しながら滑落し続ける。毛髪は死んだ後も伸び続けるという。身体というコロニーにおいて細胞の『生と死」は日常的である、死んだ細胞の部品から新たな細胞が生まれる。免疫は身体を守ってはいない。意思も自己他者の区別も持たない無慈悲な壊し屋でしかない。



はたらく細胞」は大変面白いコッミックスです。
免疫のことを一般の人に興味を持ってもらうには良いでしょう。
僕も最初読んだときはとても楽しみました。しかし今の僕の考え方と違っている(笑)。
細胞はコロニーのために働くのではありません。自分自身のために働くのです。

しかし、赤血球さんかわいい。
しかし、酸素はあんなふうに運ばれて肺なのだけどなあ、「血液ガスの考え方」はなかなか伝えづらい。僕も理解するのに時間がかかった。


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久しぶりに大笑いした。